吉野永之助のブログ

その他

カズオ イシグロ氏が2017年のノーベル文学賞を取った。多少は驚いたが、もし村上春樹が取ったら、私はもっと驚いたろう。10年ほど前、私が働いていた頃、気になっていた、イシグロの「日の名残り」を読んだ。大活劇もなければ、大恋愛もない。地味と言えば地味だったが、イギリス執事のささやかな恋愛、仕事を耐えている心境、自分自身の生き様、心にとどく静かな文章、とかこういうものが文学なんだと納得したことは覚えている。 春キストには、私の論評はきつすぎるとは思うが、私の読後感を何回も反芻しても、村上はノーベル賞に値するとは思えなかった。少なくとも、今までのところは正解で続きを読む

これほどイギリス人魂を表した行為はないだろうといつも思っている。第二次大戦はなやかなりしころ、ドイツ軍は勢いを駆ってイギリス、フランス軍をフランスはダンケルクの浜へと追いつめた。圧倒的に強いうドイツ軍は、イギリスはチャーチルをして、撤退するしかないと決断を強いたのだ。 それには伏線がある。侵攻するドイツはもちろん、イギリスも劣勢をなかなか建て直せないで、結局はドーバー海峡のこちら側、つまりイギリス本土での英独衝突は避けられないと読んでいた。そこで、イギリス軍30万(ほかにフランス軍5万)の本土への引き上げは、戦略的なお意味を持つ。しかし、もしそのときダン続きを読む

秋の気配に触れたくて、高原にやってきた。都会でもここ数日は朝夕の温度は下がって、肌にひやりと冷たくかんじられる。まして高原では。今朝は空高く、森のなかでさえずるはずの小鳥たちも心なしか、静寂を楽しんでいるかのように、周囲には音がない。 コーヒーを入れて、デッキテラスの木の椅子に座ろうとした。すると椅子の片側にカマキリが佇んでいるのを見つけた。このまま気づかずに腰を下ろしたら、カマキリを尻にしくことになったのだ。カマキリはじっとして、私たちが過ぎゆく秋を楽しもうとするがごとく、朝の温かな日差しを全身に受け止めている。ちょっと横にずれてくださいというわたしな続きを読む

多少自分の中ですったもんだしたが、やはり車のない生活は味気ないとの思いが強く、本日高尾警察に出かけて、運転免許証を再取得した。使用期限は平成32年11月、ゴールドの免許証は私のケースの中で燦と輝く。スバルの車レボーグであと3年間走り回ることになりそう。レボーグは3万キロ近く乗って、ターボ付き1600ccのエンジンはもとより、足回り、そして安全装置も好調である。そうでなくては困りますが。笑 最近の交通事故調査によれば、事故の半部以上は交差点だそうだ。そして人身事故の70%は自転車の老人の事故だそうだ。恐ろしいほど偏っている。つまり、事故を大幅に減らすには、続きを読む

運動選手にとって何が難しいかと言えば、引退時期を探ることと言っていいだろう。無論選手として自己の記録を更新続けることも至難ではあるが、スポーツは全力を出して戦うということによって、順位的には優勝しなくとも気持ちは妥協して、満足はするものだ。つまり、しかたがない、自分の能力以上の記録は出ないのだから。 ところがピークを過ぎてさて引退となると、彼らは一様に迷いに迷う。フェイム(有名)が後押ししてきたのだから、舞台から降りるに降りられない。最近の痛々しい(見た目と精神状況と)例はテニスの伊達さんだ。もっと早く引退していれば、今のような痛々しい有様をテレビにさら続きを読む

私の実感では、山梨県北杜市の清里はもはやゴーストタウンで、もはや再生もならずという悲しい状況です。北海道にクラーク博士が君臨しているように、清里にはポール・ラッシュ先生が「自然との共存」という教訓を残してくれていました。先生は昭和9年に立教大学で教鞭をとられていて、日本にアメリカンフットボールを輸入された偉人です。 そして、清里には清泉寮があり、先生の「意思」が綿々と世帯を超えて伝えれてきました。「青年よ大志を抱け」がクラーク博士の教訓とすれば、「最善を尽くせ、しかも一流であれ」というモットーがラッシュ先生の誇りです。地元の若い人たちがその哲学を背に立ち続きを読む

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 次へ
  5. 最後へ