最近では珍しく、西武百貨店の労組がストを決行した。何とも素晴らしい快挙だと私は、評価した。もともとセブンアンドアイグループとヨドバシカメラ、そして西武/そごう百貨店、さらに物言う投資家のフォートレスの「よつどもえ」の騒動で、私たちのような門外漢にはいきさつがさっぱりわからない

Whats going on ?いったいどうなっているんだ。と、戸惑いました。さて最近テレビの「ガイアの夜明け」というビジネス番組で、やっと紛争の内容がわかってきました。わたしなりに解釈、要約すると、

セブン&アイ:コンビニ経営に成功を収めたイトーヨーカドーグループは百貨店などのgeneral merchandising(大型小売店)に進出したが、失敗続き。ついに西武そごうも手放すことになった。

買い手はフォートレスという、いわゆる物言う外国投資家で、この手続きには困難が多く、セブン&アイの経営者はガバナンスの問題に直面している。セブンの取締役会では計画が多数決に終わらなければ実行されないという危機に直面、急遽セブン&アイの役員まで多数決を得るため数をそろえた。百貨店の労組は経営者が外国人に変わったら、馘首は避けられないと、人権闘争にはいった。

百貨店あとに(1,2階のメインストリートに)入る予定だったヨドバシカメラは、格が下がって売り場の魅力がなくなるとして、地元の人たちの大反対にあっている。フォートレスは今や斜陽となった百貨店業を手に入れることにどれだけ魅力があるのか、譲歩してまで、なぜこの計画を続けるのか。労組はフォートレスがきっと厳しいコスト削減をやって、仕事を労働者から奪い取るに違いないと、スト権を確立して、ストライキに入った。労組はできれば、セブン&アイの経営者が、そのあたりを、しっかりと受け止めて、フォートレスに西武そごうを売却する前に、処理してもらいたいと願っていた。しかし、コンビニ経営で成功体験をした経営者は、情報も出さずに、計画の路線で、ことを進めるとしたため、反発した。

この辺りまでがガイアの夜明けの放映内容だった。いったい誰がこの紛争の勝ちなのかわからないが、フォ-トレスから組合に届いた文面には「現状では、馘首の意向はない」というような意味の内容だった。私は、デモに参加したかったが、そうもならず、ただ行方を見守るだけである。最後の「現状では。。。」という文面には驚いた。この文面から読めることは、経営権がフォートレスに移ったら(明日は)何が起こるかはわからないというように読めたから。人権闘争ならば、もっとしっかちやれ」と労組にエールを送りたい。