関係者に言わせると、いよいよ関西に万博がやってくるということらしい。わたくし個人としては、なんてこった、この博覧会には反対です。誰でも知っていますが、かつて、パリでもまた大阪、ウイーンなど大規模な博覧会が堂々と開かれて歴史的イベントとして、受け入れられて大賑わいをした。意味は不明確、不確かではあるが、博覧会は産業振興でもあり、また国威の発揚でもあったと記憶しています。一般に受けとられています。しかしなぜ今万博なのか開催理由は何でしょう、時代錯誤ではないですか。つい先だって、東京オリンピックでは、大規模な汚職がありました。国民の多くは、そういうありさまを見て、博覧会とかオリンピックには慎重になって、むしろ反対さえしている。では、そういう中で、博覧会を開催するのは、かつてのように国民の支持を得られてはいないことは明白ではないでしょうか。

折からパリ発の情報では、24年パリ五輪にかかわる捜索が始められていると伝えてきた。ここも、どこもこういうまつりごととか集いには犯罪がつきものである。多くの利権が飛び交う中で、公然と便宜供与、不正利得が進んでいる。日本の醜い口利きのようなことが、公然とどこでも進んでいるのである。万国共通の汚職がはびこるのはむしろ当たり前のように受け取る国民。いったい何のために万博はあるのか。それは言うまでもなく、もう一度確かめるのでもないが、産業の振興であり、また国家の威力の発揚でもあろう。そして、砂糖(公金)にたかる蟻のように犯罪者がつけ込むのである。誇りを失った一握りの人たち。モラルの低さには舌を巻く。今や自動車、汽車、飛行機、航空母艦、橋梁、高層建築などの工業生産物、は時代の先端ではなくなって、新たに電気自動車とか空飛ぶバスのような新技術が開発されつつある。そして、近代化はコンピューターから半導体チップ、インターネット網、そして宇宙開発へと進化してしまった。昔人間たちが大感激した産業開発ではないのである。

どんなに脇を固めても、芸術家のような方々で経営するのでは、犯罪は止められない。そこで100歩譲って、提案です。万博のための「犯罪防止法案」を成立させましょう。そこでは、会期中に起こった犯罪の裁判での量刑は普通のそれの2倍に設定するということ。まさしく時宜を得た時限立法ではありますまいか。