時代が変われば、競馬馬の血統も主役が変わる。先週の土日は、父ドウラメンテ(の父はキングカメハメハ)競馬界を席巻した土曜の京都10レースのブレイブロッカー、と東京12レースではエミリヨンが4着に食い込んでいる。そして、日曜の菊花賞ではドウレツア(父ドウラメンテ、騎手ルメール)が直線で頭に出てから、さらに伸びて京都の3000米を差し切って優勝した。これで巷にちらほらうわさされていた、「父ドウラメンテ」の強さは確定的になった。
サラブレッドは血のゲームと言われ、最近は何といってもサンデーサイレンス、およびその血を引き継いだデイープインパクトが勝利数(歴代約4000回)のレコードを続けていた。
やはり、英雄は人を引き付ける。今やデイープインパクトを知らんものなし。しかし残念ながらこの世を去ってしまった。
今や繁殖力の勝負である、キズナ、エピファネイア、キタサンブラック、サトノダイアモンド、ハーツクライ、ハービンジャー、ルーラーシップ、などともに、日本の競馬界を背負って立つブランドになったのだ。競馬馬は生まれてからの、距離の壁がある。しかし、血統によっては2000米以上で、強さを発揮する良血馬がいる。そういう強い馬がG-1クラシックの盾を取るのだ。23年入って、父デープインパクトが立て続けに勝っている。しかし、残念ながら、デイープインパクトは7月に亡くなった。もう子供は競馬界には出回らない。デイープの偉業をたたえながら、ドウラメンテのこれからを応援したい。
(かつてはミスップロ系)因みにドウラメテはキングカメカメハの子供で、この一族はキングマンボ系と言われていて、母にはやはりエリザベス女王杯を2回も取った良血アドマイヤグルーブがいる。その母には嘱望のトニービンが控えている。まさに鬼に金棒の血統ではないか。こう眺めるとまさに、生まれながらのG-1馬と言えるのではないか。