政府日銀がおかしな行為を、本来自由な市場であるべき株式市場で、行っているとことを危惧する人たちが増えてきました。ふつう、機関投資家が終値に大量の売り買い注文を出すことはご法度です。というのはこれが株価操作の疑いがあるからです。では、昨今の日銀の関与は、たとえそれが政府の経済刺激政策の一貫であれ、 市場操作まがいと思われても仕方がないということを、今、メデイアが発言はじめました。私はやはり、政府の好き勝手な、超法的な手段だとすれば、それは市場の原理に違反するので、即刻やめるべきだと思います。
いくらお金を自由に印刷できる機関とはいえ、日銀が市場から直接株式や、国債を買い付けるのは、違反です。そんな、軽薄で、ご都合主義をとる国家などそうはありません。去る7月15-16ゴロ、任天堂のポケモンGOがアメリカで人気になったとあって、任天堂の株式が急騰しました。その日、どういうわけかファーストリテイリングの株価も大幅に上昇しています。いったい任天堂とユニクロとは株式市場ではどういう関係にあるのか、私はわからないのでちょっとびっくりしました。というのはユニクロにまつわる悪材料はすでに公になっていて少々心配な状況だったからです。ユニクロは、製造販売を一括した世界に誇る小売店で、ギャップやH&Mと世界の市場で競り合っている有力ブランドです。今までは国内が不振でも海外がカバーするという形で、成長に伴う弱点を補ってきましたが、今回は両市場ともに不振ということが分かったのです。そういう背景があるのにどうして高値を追わなければならないのか、私は不思議でした。
最近の日経新聞によれば、日銀がインフレを後押しして、その手段として株価に介入して、それでも直接株式を買わないで、ETFを買っているというはなし。しかもすでに日銀はユニクロの株の5.2%を取得していて問題である、というもの。そうかそうだったのか、第二第三のアベノミクスに失敗した政府は、日銀に株価操作を依頼したわけだ、さすがに直接ユニクロを買えないので、(もし買ったら株主欄に日銀と出てしますのです)日経平均株価連動のSPX400、日経225などのETFを買っているのです。しかもその内容が漏れています、いやわざと漏らしているのかもしれません。
ETFに資金が入るとそれに応じて幹事証券は当該会社の株式をETF指数にも供給しなければならないので、日銀が買った分だけ市場から浮動株が少なくなって、株価形成に悪影響を与えます。これって常識です。ファンダメンタルで今までの趨勢を持ちこたえられないならば、株価はめっぽう高く私の目には映ります。ただユニクロの経営者は17年度には回復すると言ってはいます。私の考えは、もし高い成長率をキープできなかったら、その株はただの優良株に過ぎなくなるという、ことです。