毎回「会社四季報」が出るたびに、わたしはいそいそと本屋に出かけることになっています。長い間のお付き合いで、今やバイブルと言っていいくらいな貴重な情報源です。自分で、ペ-ジをすべてめくってみると、感慨深いものがあります。今回は何気にめくっていると、よくわからない現象に出会いました。まず多くの上場企業が17,18,19年と連続して好業績を四季報の記者によって予想されています。そして利益の伸びがかつてないほど高いのです。又多くの企業が発行株数の10株を1株にまとめてしまっていて、利益が従来の10倍に表示されているのです。

なるほど、日経225も23000円レベルに達したのはこれだったのかと納得です。多くの関係者は、アメリカや他国と比較して、日本の株価の回復が出遅れていると言っていますが、それは違うのではないかとおものです。バブルの頂点を参考にするのは軽率でしょう。しかし、中には利益があまり増えないのに株価が、上記企業並みに株価が上昇しているのも見受けられます。つまり人気先行型です。危ない危ないと思うところです。

今期は、為替の影響が少なかった、もしくは為替の扱いが上手になった、とか 日銀のバズーカ政策が、インフレ推進には効果なく、むしろ企業業績に反映してしまったのか、インフレ待望の目標で「お金を湯水のごとく垂れ流す政策」が失敗したことの反映なのでしょう。

諸外国が賢明にもすでに、インフレ対策の撤収に入っていても、いまだ健全な反応をしない日本の中央銀行は、金融市場をゆがめる恐ろしい存在です。ともあれ、いつものようにいくつかの、出そびれた銘柄、もう少し評価されてもいい銘柄を少々あげてみますと下記のような企業が浮かび上がってきました。

1430   ファーストコーポ      1429円   11.5x  2.66%

2483   翻訳センター        4000    12。7   1.45

4666   パーク24         2761    28.9   2.54

4687   TDCソフト        1140    12.0   2.98

5857   アサヒ ホールデイング   2061     8.0   3.05

6507   シンフォニアテクノロジー   445    13.5   1.57

6670   MCJ           1158    10.3   2.43

8008   4度C            3035   13.9   2.14

8304   あおぞら銀行         4440   12.0   4.14

これらは、いまだ割高ではなく、また増益、増配含みで 健全な成長が期待できるということです。こういう銘柄を引っ張り出すのに、1週間かかりました。