12月の競馬を見ていたファンの方々は、もう気づいたと思うが、いよいよ世代交替がはじまったのだと。先週のG-1,阪神ジュベナイルフィリーズでは、優勝したラッキーライラックは、かつて一世を風靡した 父オルフェーブル だった。デイープインパクトは2歳の仔をこのレースに4頭送り出したが、結局は人気はあっても3着がいっぱいで、どれも勝てなかった。

競馬は血のスポーツである。ということはレースを占うのに、血統の要素が非常に重要で予想の段階でも大いにDNAを取り入れなければならない。2017年、年末になって、2歳馬が稼働し始めている。注目は父ロードカナロアと、父オルフェーブルの仔である。この父は現役時代に勝ちまくって華やかな経歴を持っている。どうやら、デイープの仔は次第に活力を失い、オルフェ―ブルとかロードカナロアが、代わりに主流になっていくのだろう。

ロードカナロアは2012年にG-1 の高松宮記念を勝ち、2013年にはやはりG-1 の安田記念とかG-1の香港のスプリントを大差で勝っている。いわば短距離の王者であった。またオルフェーブルは 怪物 と呼ばれ、2011年のダービーをはじめ2012年には天皇賞春とか宝塚記念、2013年にはフランスでフォア賞を取ったり、有馬記念を勝ったりしている。それらの名馬の仔がいよいよ今年活躍を始めた。

つい先週の阪神ジュベナイルというG-1 では 上記のように優勝して4頭出走したデイープインパクトの仔を下している。やはりそのときが来たのだと思わざるを得ない。サラブレッドは血統で特色がわかるので、特色をたどって、予想したり、遠い過去に思いをはせることができる。実に奥深いスポーツではある。