「やまびこ」いい名前です。上場会社のやまびこという社名に惹かれてついつい調べてみました。やっとわかったこと。なーんだ、(失礼ながら)昔の共立農機じゃん。そういえば、いつの間にか共立(農機というところは無くなりました)は市場から無くなっていました。生まれ変わったのですねー。感激です。でも昔の名前ではでていなかったんですね。テレビ番組で、昔のスターが今何をしているかという番組があります。歌手伊藤咲子が今は横浜あたりのスナックで働いているかというような。そういうデジャヴ感とらわれた私です。
それとは知らず、調べて分かりましたが、新しいコードで2008年に上場を果たした合併会社(共立と新ダイワ)はそれは素晴らしい会社に変わっていたのです。再上場を果たすとか、壊滅的な打撃から立ち直ったとか、泥にまみれたが再生したとか、そういうリカバリーのスト-リーが大好きな私です。普通の会社のトップの経験が無い私は、コンプレックスもあって「苦労して、再建する」という話には本当に頭が下がります。関係者の苦労がしのばれるのです。
当然合併上場の際には減資もあったと思いますし、また経営者、大株主、みな変わってしまったことでしょう。しかし、変わらないのは海外売上比率です。林業農業まわりの機器(刈払い機、屋外発電機、防除機など)で57%は海外売上です。大株主は、なんと自社株会と自己資本です。どういうことでしょう。大きな資本に頼らずに自分の力で会社を建て直したということではないでしょうか。身内が大株主ということはちょっと気持ち悪いですね。ガバナンスが働かないのではないか。
ROEは統合時の5-6Xからついに10xまで持ち上げてきました。成功のストーリーがコマツとか日立建機と同じかどうかは知りませんが、国内では農林業にはいろいろに問題がありますが、農業にかかわってきた事業がうまく動いている、また海外の事業は発展途上国の稲作、陸の農業、林業の成長と大いに関連があると思われるのです。今はPERは11x、14.3期と15.3の増配含みです。 君は“やまびこ”を知っているか