最近スバルとソニーについて好ましい情報が流れました。スバルについては私自身がXV (インプレッサのSUV版)の保有者でもあり、ことさらスバル車には関心があるのですが、アメリカで行われたスバルHV(ハイブリッド車)の展示会)が好評だったと関係者が語っていたこと。そしてついに今週日本でもHVが紹介されて販売にかかることになりました。
このカテゴリーは世界でも少なく(4輪駆動車のSUVでハイブリッド仕立てということ)、スバル車はやはり貴重な存在です。ハイブリッドでもスポーツ走行ができるのも驚きです。当然4輪駆動ですがアイサイトという自動制御の衝突防止装置もついて250万です。CVTという装置もついているので加速性能も良し。今までかなりの批判もあったインテリアも悪くないので、わたし的には合格です。燃費は20キロですが、燃費よりも走りを重んじるファンに売りたいようです。株価についてはすでにソニーを抜いて元気です。富士重工の株式について人は「円高でももうけが出る稀有の経営」と言っています。
一方のソニーですが、ネタには事欠きません。先月の総会には1万人以上の株主が五反田に押しかけましたが、参加総数は前年比15%も増えたようです。社外取締役には期待のマックの原田さんが入りました。さらに今はサードポイントというファンドがソニーのエンターテインメント事業部を分離上場するねらいでソニーを説得しています。それがソニーの収益力とか、時価総額を増やす有力な手段だというわけです。考えてみればソニーは随分と長い間投資家の期待を裏切ってきました。ここらで思い切ったリストラでもしなければいけないのではないか、という段階に来ています。もし、ソニーに国際レベルの経営者がいればサードポイントの助言を受け入れるはずだと私は思っています。
先週にはロスアンゼルスでのソニーの新しいPS4(プレイステイション)の見本市出展がありました。大統領選をしのぐほどの熱狂ぶり。エックスボックスを抜いて圧倒的な人気を博したそうです。なぜか、それは「ネットにつながなくていい」「ゲームソフトの交換や中古の売買ができる」「価格が有利」という特色があるからです。エックスボックスは499ドル、一方PS4は399ドル。話にならないほど安い。なぜ人気があるのか、その秘訣は日本の輸出企業共通のキーワードがありそうです。つまり、新製品の導入前に「徹底して消費者側に立って開発した」ということです。スバラシイ。それがこの展示会で人恋を博した基本理念なんでしょうね。ソニーは悩ましい株ですが、捨てたものではにと思う投資家が増えても驚きません。