世のなか消費が増えなくて、日銀の金融緩和政策がもう限界にきている、と公然と日銀を批判している人達が増えてきました。それは当然でしょう。今GDP統計などに反映しているのは、わずかではあるけれど、日本経済がプラスで前四半期を終えたのは、企業の設備投資と好調な輸出のおかげだと新聞に出ていましたね。

個人消費を刺激して景気を回復させようとの試みは(お金を印刷して無制限にまき散らす試みは財政条件をますます困難にさせて、私たちの子孫に負担を先送りしてかけるだけにすぎなく)今までのところ失敗していますね。しかし、朗報もあります。2017年、スマホにやられてきたカメラ販売が6年ぶりに回復したのです。売れ筋カメラの中心は5-7万円の価格帯にある、ミラーレスカメラですが、今年も好調に推移するでしょう。理由はインスタグラムの人気と、そこに投稿する写真のブームのようです。若い人たちは、写真が「インスタ映え」するかどうかを競い始めました。

近所のカメラ屋のかまはらさんは、最近古いカメラ(手巻きフイルムとか、機械式シャッターとか)が売れるようになってきた。と話していましたが、インスタ映えとともにこの傾向もまた新しい動きのようです。そして昨日、タムロン コード7740 が決算を発表しました。交換レンズの一番手の会社です。やはり、と私はつぶやきます。売れ筋のミラーレスカメラでは、なかなか交換レンズを装備するとまではいきません。しかし、中にはミラーレスというコンパクトカメラでも、私のように、望遠レンズを装着したりする人たちが当然増えてきます。これが交換カメラのメーカーであるタムロンを喜ばせるのです。

そこで、タムロンですが、2月13日の新聞発表では:

2017.12 経常利益(予) 2610 百万  EPS 100.7円
2017.12 経常利益(実) 2838 百万  EPS 109.5円

2018.12 経常利益(予) 2,730百万  EPS 105.3円
同           (予) 3、360百万  EPS 129.6円

と実績と予想値を上方修正してきました。そして配当は50円変わらずです。13日の株価は2227円でしたが、この数字を受けて、14日の終わり値は 2457円 と上昇。タムロン、しばらくは目が離せません。