お盆の楽しみは(特に私の父親の時代では)高校野球でした。私はソレに加えて、日経紙の8月決算銘柄の決算予想といきたいのです。今回も私はいつものように一覧して、とりあえず増配予定銘柄に目をつけました。それでも厳選する必要があります。増配予定銘柄がすべて「いい銘柄」(魅力ある銘柄)とは限らないからです。なかには、増配を予定しながら、経常収益が減益になる企業もあります。つまり決算にスムースさを欠いているわけです。きっと低配当だったので、投資家からのプレッシャーもあって、収益のいかんにかかわらず以前から増配を投資家に匂わせていたのでしょう。

つまり、私は増配が、利益の増加からもたらせられること、そして配当性向も20%-40%程度であることにこだわります。それ以上でもそれ以下でも少し疑問が残ります。

さて、本決算組みではナガイレーベン(7447)で、売り上げ、経常利益、純利益すべてバランス良く成長しています。35円から45円への増配はまさにウエルカムです。そして何かと話題の多いJIN(3046)ですが、記念ということで10円から40円に増やします。利益の社外流失を増やす余裕があればメガネ店舗の投資に回したいのですね。そしてウエルシア(3141)は調剤薬局ならではの売り上げ利益成長は安定性を示しています。ファストリテイリング(9983)は国内の成長には不安定なところもありますが、海外を含むトータルの成長ではビジネスモデルは健在です。

3-8月の中間決算組では、瑞光(6279)のオムツ製造機の好調を物語るように大幅増益が続き、既定の30円への増配が予想されます。ただ利益の絶対水準からみれば30円というのはいまだ低水準といわざるを得ないでしょう。良品計画(7453)は大幅増益、大幅増配(55円から75円予へ)という立派な成績です。小売業界では抜群の成長力を見せています。チヨダ(8185)はスローな成長ですから、増配も25円から30円へと慎重な見通しのように見えます。しまむら(8227)は私の知る当初のEPS予想は347円でしたが、猛暑が影響したためか387.4円まで見込めるようです。したがって、配当は75円へと増えてきます(前年8月は68円)。

リソー教育(4714)は配当重視の政策を公言しているように出来る限りの配当支出を考えているようです。教育事業はもともと設備投資の資金ニーズが少ないというのがポイントです。年間380円―400円配当の可能性も出てきました。最後のイオンデイライト(9787)ですが、イオン系のビル管理事業が好調です。堅いのですが当初の23円予想が24円と増やしてきました。

というようなデータや予想を見ながら涼を得ているのですから、私の夏は安上がりです。