私に言わせると、株式投資のプロと言われる人ほどいい加減なやっつけ仕事をする人たちはいません。よく「年末には指数は18000円になるでしょう」などと予想したりしますが、でたら目なので、当たったためしはありません。半年先まで、予想できる人間はいません。しなくてもいいのに無理に予想して、間違っても知らん顔だし、また誰もそれを咎めません。ダウを当てるなどと言うことは、そういう無責任な年中行事なのですね。

今日は、私もそのお仲間入りをして、大胆に今度の上げ相場の終わる時期はいつごろになるか、予想してみましょう。笑ってやってください。どういう道具を使って上昇相場の終焉を引っ張り出すのか、ヒントはGPIF(年金の運用機関のこと)の運用見直し論議にあります。安倍総理は過日GPIFの日本株組み入れに言及して、(正確な内容は聞き逃しましたが)、確か、日本株の組み入れ比率を10%程度増やしたらどうか、と提言したみたいですね。

安倍内閣は株価がほしいのだろうか。昔、1970年ごろ政府は株価を支えるために投資組合、投資会社を作って値下がりを防戦したことがあります。それでも売りは止まりませんでした。今回は特に、株価の上昇は3本目の矢に密接な関係があるのです。そして年金基金の更なる運用成果(この2年間はめずらしく投資成果は予定、予想を上回っています)の向上は、受益者のためにもなるし、財政再建にも効果があるのです。

そこで、大胆な予想ですが、これから法改正に入って2014年内に日本株投資限度を30%に拡大するとします、実施は2015年度でしょう。マスコミも証券会社もGPIFが買う株式を占って大騒ぎになるでしょう。何しろ投資資金が大きい、1986年から89年までの4年間に(バブルがはじけるまでに)、当時導入された「自主運用資金」は約20兆円でしたが、最後のど天井(1989年)まで積極的に日本株を買い付けていました。

今回も前回同様、13兆という莫大な資金が市場に投入されると、最後にはピークを迎えます。つまり大きな組織は、いったんうごき出したら、決まり通りにやるしかないのです。自分で自分の首を絞めるまでやみません。そこで、結論ですが、この大口の投資が終わる2016年末までには今度のアベノミクス主導の相場は、長い強気相場の終わりを告げるでしょう。もし終わらなければ、それこそ本格的バブルの突入という後門の虎が待ち受けています。はたしてどうなりますか??? でも結局は、いい加減な話ですか???