ワールドサッカーが4強を残して、いよいよ決勝戦に突入しようとしている前夜の7月6日の夜中、私は眠られぬ時を過ごしました。そうです、フェデラーとジョコヴィッチのウインブルドン決戦の模様が中継されていました。言葉にはならないすばらしいラリーの応酬で両者一歩も譲りません。ラリーも23回とか25回も続いて、これこそ手に汗を握る試合でした。

判官びいきではないけれど、私は戦歴でやや劣る、というよりもまだ若いジョコヴィッチを応援している自分に気づいたのですが、本来応援はニュートラルの私も結局どちらかに肩入れしてしまって、自分で観戦を面白くしてしまうのですね。4時間位にわたる長期戦です。私は時々眠ってしまって、また目を覚まして、いまどの辺をやっているのだろうかと目を凝らしてTV を見ると確かにゲームは進んでいるのですが、セットカウントが2-2と、さらに第5セットのゲームカウントが5-5とまったく差がついていません。テニスを知らない人がこの様子を見たら、なんて退屈な試合なんだろうかと思うに違いないほどの接戦でした。

フェデラーは淡々として点を取っても取られても表情がわかりません。いっぽう、ジョコヴィッチはゼスチャーが少し大きくて、また表情も豊かです。フェデラーがメジャー7勝に対して、ジョコビッチが5勝という若手だからなのでしょうか。それともフェデラーがスイスの出身ですでにテニス界を王者として君臨していて、ジョコヴィッチは、小国家セルビア出身で、いまだ挑戦者だからでしょうか。

最後のゲームではフェデラーがミスを2度やって、敗退しました。長い闘いに終止符が打たれ、大拍手が沸き起こりました。フェデラーの奥様と子供たち、ジョコヴィッチの婚約者、そして ボリス ベッカー などのコーチ陣もTV画面を彩りました。サッカーの無い週末でしたが、世界中のスポーツファンが試合のライブ中継を堪能したのではないかと思いました。それにしても、ユニクロはやりますね。ジョコヴィッチの白いポロシャツの胸に赤いーUNIQLO―のロゴマークがついていました。ゴルフのアダム スコットの次はジョコヴィッチですか。