大阪でJ-リート キャラバンに参加してきました。私自身はREITは上場時からある程度研究していたので、理解はできましたが、個人投資家の方々にはやはりこういう催し物があった方がいいかなと思いました。ただ質疑応答を聞いていますと、個人投資家はこの10年、ものすごく力量を進歩されていて、感心しました。こういう方々が今の相場の中心になって相場を支えているのだなと安心もしました。
「東京証券取引所」の担当課長さんは、リートの魅力を、①安定した分配金と比較的高い利回り、②手の届く金額で投資できる、③株式と同様売買できる。④現在53銘柄上場 と述べています。そしてリスクについては、なんの保証もない、不動産売買市場の影響を受ける、不動産賃貸し市場が分配の原資となる、金利情勢の影響を受ける、不動産の劣化などで毀損することもある、など念を押しましたが、REITの相場はTOPIXよりも安定していると言いチャートを示しました。また53銘柄一覧とヘルスケアリートの説明のほか日銀の買い入れ状況とマイナス金利導入の影響などを取り上げました。
いいことずくめですが、中には品薄リートもあり、また60万円もする高値のREITもあり、注意は怠れません。東証はREIT投資法人株を分割してより買いやすい価格に引き下げるよう要望しているそうです。
「イオンリート投資法人」(3292-Y137100)はイオングループのスーパーとかレストランを保有している統一ブランドが物件なので人気はいまひとつのようです。利回りは4%と魅力的ですが。「日本ヘルスケア投資法人(3308-Y196000)数少ないヘルスケアの分野で、老人ホーム、医療施設、高齢者向け住宅、などを資産としています。これからニーズはますます高まりますが、今現在は“高齢者の事故“などが取り上げられ、折角の物件の人気の足を引っ張っています。「ケネデイックス オフィス 投資法人」(8972-Y643000)はしにせのひとつで、中規模オフィスへの投資を得意としています。中規模とは30人未満の従業員を抱える企業を言います。一件につき平均延床面積では500から3000坪です。1.1兆円の資産規模を誇るJ―リートの代表格です。
私の感想ですが、「J-リートは黒田日銀の景気対策に利用されて、太平洋の中を漂う小舟のように翻弄されています。投資価値を見極めて投資することが肝要ですね」