「余計なお世話だとは思いますが、、、」シリーズの立ち上げです。
いろいろな世評、や時評などを手記として手掛けているうちに、別に役にも立たない、何とも言えないテーマにぶち当たった自分を知りました。つまり「私は余計な事を言っている」自覚があるということです。だたそれが余計だけのことに過ぎないのか、それとも少しは世の中の役に立っているのか、判別しがたいのですが、諸兄のご批判を仰ぐ次第です。
さて、私は知人でもない実業家について心配しています。その方は「馬女」「ダービースタリオン」とか「Abema」などテレビのゲームとか動画配信をやっているサイバーエージェント社の藤田社長のことです。競馬界では今メチャクチャ話題になっている新進気鋭の競走馬の馬主のことですが、その英雄が藤田晋氏です。
とにかく「競走馬の年度競り市で10億以上」の資金を投入している資産家はそうはいません。私はかつて(1970年ごろと思います)オンワード樫山(株式コード8016 オンワードHD)という既製服の会社が競馬の世界で有名になって、代表者の樫山純三氏については、私たち投資の世界ではまだまだ新参者だったころに、大きな疑問を呈した人たちがいました。つまり「冠名オンワードの馬」は誰のものか。会社の資産なのか、それとも純三氏個人のものかという疑問です。社名を馬名にしていると、会社の製品の宣伝に競馬馬を使っているかもしれない、ならば会社が保有しているのかもしれない。この疑問が解けないまま、私たちは「オンワード樫山」株には投資しませんでした。もし公私混同があれば、後々税金などの件でむずかしい問題になるかもしれないリスクがあると考えました。
藤田氏は保有している馬にはサイバーエージェントの名前は使っていません。ただ私たちには藤田氏が大成功した資産家であること以外に何も知る由がないのです。私が現役のファンドマネジャーで、この上場企業に投資するようなことになったら、見過ごせないほどの大金であることは間違いないので、決算報告会とか記者会見などで、そのあたりを聞きたいところではあります。今50年間の既製服市場の成功と衰退を見ていると、時代(および経営)がオンワード樫山という会社と事業を痛めつけてきたと思わざるを得ません。
さて、これからが、私の「余計なお世話云々ですが」サイバーエージェントが競争馬にかかわるようになって、オンワードの二の舞をたどらないように祈るしかありません。藤田氏の競馬関係者との座談会で、嬉々として語る氏の様子を見るに及んで、心配が押し寄せてきました。そうですね、はい、余計なお世話です。