前週はテンバッガーについて紹介のブログとなったが、今回はその2として、テーマを「株価1万円クラブ」として中外製薬に続く9銘柄について取り上げてみたいと思う。むろん 趣味の「1万円クラブ」だから、あくまで興味本位の面白いおはなしということで、証券マンが顧客に銘柄をお勧めするのとは趣旨というか本質が違うのだが。下記の9銘柄は厳選?した銘柄で、いつになったら、1万円の大台を実現するのだろうかというややお品のないお話になろうかと思う。

それらは総じて、株価は1月20日現在で 1)過去5年の配当成長実績、2)前期の営業利益率、3)今期の予想EPS,4)P/E(今期予想)が30倍を超えない などの柔らかな基準を定めてみた。

1 マツモトキヨシ 4130円 60-70 5.8% 232円 17.8x
2 ジンズHD   6610  16-57 9.3% 188円 35.1x
3 日本新薬    7120  25-86 18.5% 282円 25.1x
4 中外製薬    5573  58―75 38.6% 152円  36.6x
5 ダイト     3555  30-46 11.0% 269円  13.2x
6 大塚HD    4468  100-100  12.4% 276円  16.1x
7 アドバンテスト 9220  15-82 21.2% 216円 42.6x
8 T K C     7150  71-120 16.7% 298円 23.9x
9 富士ソフト   5170  28-51  7.8% 290円 17.8x
10 ソフトバンク 8694  40-44 40.3% 1022円 8.5x

実際のところ、私は現役ではないので、前出した「1万円クラブ」に加入してもらう条件は厳密ではないのだが、その点はまあお投資の世界の遊びの範囲ということにしてもらいたい。業績が良く、利益も高水準ならば1万円があってもおかしくはない。むしろ当然だろうという声があると思うが、すでに1万円の大台にのせたニトリとかソニー、日本電産などの優良企業や、いっぽうで、社名は有力でも、株価は低迷している数多くの例を見ていると、やはり株価1万円は立派な結果で、多くの人材、絶え間ない研究、社員や経営陣の熱い情熱が業績(そして株価)を支えてきた証拠だろうと思う。

私のひそやかな楽しみは、上記の10銘柄を5年ほどさかのぼってみて、スタート台と定め、これから半年一年ごとにモニタ―してゆくことである。ちなみに 5年まえにこれらの10銘柄に100株づつ投資したとする、5年後の現在は2.68倍になっている(配当はのぞく)まあ優良企業に投資したのだから、増加したのは当然である。むしろ人気、活気のある株はすでに1万円をこえてとっくに高みに上がっているのだ。これらの10銘柄は特別な存在ということではなく、ただ次の目標が1万円大台という楽しみがあるというだけのことではある。(注)この中で、マツキヨ、日本新薬、中外薬、ソフトバンクは16年1月からの5年内に株式分割をしていて、すでに1万円を記録した後、1万円を割っている銘柄もある。ゆえに株数調整すれば実態は何ら変わらない。