身近なところに情報が転がっている。というのが私の個人投資の姿勢であります。むろんそれだけではないですが、アンテナを張っていて、そのアンテナにひっかかる上場企業は、私はとても大事にするのです。かつて、息子が再就職したとき、その会社の名前を聞いて早速、翌日買いの注文をいれました。そういう即決的な行動が私は好きなんですね。今回は、もともとひっ迫している、運送業界には日頃注目していました。中でも「サカイ引越センター(コード9039)は私の一押しの運輸関係銘柄です。ですが、昨日 ご縁があってお会いした「株トレジャーファクトリー」(3093-俗称トレファク引越)には感心しました。
この会社は、家具や家電などの耐久消費財の買い取りとか再販を手掛けるいまどきの便利屋さんなのです。4年前に引っ越し業を始めて、お引っ越しにかならずついて回る「この家具はもういらない」という顧客の声を受けて買い取ってあげる仕事を加えたのです。顧客の方も、引っ越しにあたって捨てるつもりだった古い家具を買い取ってもらえるのですから、まあ一石二鳥的な便利さがあります。会社はマザー市場から一部上場に鞍替えしたのがわずか数年前ですので、まだまだひよこですが、すでに下請けなどを活用しながら、全国展開をしています。
お会いした従業員のかたも、もとは株主だったので株価にも興味あると言われて、社員の自社株売買はどうやら制約はないらしいです。仕事の打ち合わせ中にずーっとこの若いマネジャーの仕事ぶりを観察していました、現在の株価750円、PER12.8x、利回り2.18%は決して割高ではないと思いました。さらに過去3年の年間安値が700円台で止まっているところをみて、値下がりのリスクは高くはないとも判断しました。
こういう時には、私は「せっかくのご縁だし、株価もリスクは少ないし、それに運輸事業の環境がいいし」と思い、納得しました。人手不足で、運送業界はもう日銀待望のバブルの入り口に入っているようです。環境がいいとは言いきれず、好ましいことではないですが、これもインターネット時代の変革と受け止めて、社会のインフラを見守らなければならないと思いました。