日刊スポーツ紙の競馬馬柱には、各レース必ず1頭だけ白抜きで逃げ馬印がついている。要するに「この馬が逃げるだろう」と記者が予想しているのです。仕事がらご苦労さんです。そこで、暇を持て余す私は、手元にある新聞から重賞と1000万以上の56レースを選び出して傾向を探ってみました。

この新聞の逃げ馬印は白抜きで矢印が馬名の横についているので、ファンにはおなじみでしょう。例ですが、東京新聞杯では⑩レッドスパーダが逃げ馬として記者の認定(?)をもらっていた。それで、敢然と逃げたのですが4着に沈んだのです。惜しい!!

―そうやって56レースを拾い上げ、認定逃げ馬が実際のところ何着に入ったかを調べると:24頭(24レースで)が1-3着に入っています。つまり③連複③連単馬連の候補になれたのは56レースのうち2レースでした。入着率は42.8%です。

―1着が5頭、2着が8頭、3着が11頭でした。つまりは逃げ認定馬は1着が56分の5で確率が低すぎて、頭には買えないと思います。しかし2-3着は33.9%、馬連、馬単、③連複、③連単のひもには買えますね。

―いっぽう、印ですと、◎が4頭、○が4頭、星が3頭、△が3頭、▲が3頭、そして無印が7頭と、無印でも勇気をもって買えます。56頭のうち印がついた馬が逃げ残ったのはわずか24頭です。42.8%。逃げ馬認定なれば◎○などの人気の印はあまり気にしないのが正解ではないでしょうか。ただ無印と△印は出走頭数が多いのに上記の結果ですから、分が悪く、やはり無印,△の逃げ馬は信頼はできないかなと思います。当然ではありますが、ある程度力量を認められて、印がついた逃げ馬はそれなりに入着できるということでしょうか。

 

―逃げ馬が入着した時の配当は高いのです。2月2日の白嶺賞では逃げ馬印のフレイムオブピースが3着に粘って、馬連630円、馬単8580円、③連複16040円、③連単99370円付けましたが、あてるためには、やはり②着スズカヴィグラスに手が届いていればの話ですが。

 

―先週ですが、認定逃げ馬は共同通信杯では⑤マイネルマエストロ、京都新聞杯では②ビートブラックでしたが、双方とも入着しませんでした。いっぽうで、東京10Rの雲雀Sでは本命⑤ウエストエンドが該当していて、見事3着に入りました。

 

私は考えました、逃げ馬買いは、①自分なりのルールを見つけること、ならびに②直線で抜かれてしまうという厳しい展開に対する覚悟、があれば、買えるんだな、と。馬は逃げるのが本能と昔から言い伝えられますが、本当でしょう。気が小さい馬たちは群れて、我先に逃げるのです。ですから逃げたい馬を追い込み馬に調教するのは自然に反するのではないかと思います。ただ、おもしろいもので、1歳2歳の時に牧場で群がって走るときすでに逃げ馬の性格がわかってくるそうです。逃げ馬は競争条件が過酷だと山崎エリカ嬢は言います。また逃げ馬はすんなり逃げられないと、もろいものだと思います。