2月6日付で日経電子版に丹羽氏がアベノミクスを批判しています。以下そのことを取り上げて、私の見解を(余計なお世話ではありますが)付け加えます。
丹羽氏:「2%のインフレターゲットはコントロールできない、仮に2%を達成したら、さらになおインフレマインドが高まる」のでおそろしい。
吉野:いまどき各国が導入している金融政策で、長期景気低迷を抜け出す苦肉の手段としてやむを得ない。今はインフレを危惧する段階ではない。(高いインフレギャップが存在しているので)よってこの批判には不賛成
丹羽氏:人口が急速に減少している国家(日本の人口は2050年で8700万人に、今後40年で見ても3000万人減少する)においてインフラ整備投資しても完成後に利用する人はいないだろう。宝の持ち腐れでもあり、無駄つかいでもある。
吉野:確かにインフラ投資はポリテイカルキャンペーンの類のように見える。しかし外国労働者活用、仏のような人口増加措置を講じれば、人口、労働人口は底打ちの可能性はある。スパンが長すぎて賛成、不賛成はあいまいにしたい。
丹羽氏:政府は官民ファンドのようなものを通して企業を支援するため設備を買い上げて、リースバックして支援する。また失敗しても政府は倒産はしない。政府や官僚が介入するのはモラルハザードを導く、活力ある企業の潜在意欲をダメにする。
吉野:全面的に賛成
丹羽氏:それよりも規制緩和を実行することが大切。そのために担当委員に“権限と責任”を持たせて、官僚が障害となれば首にする。つまり古い制度を破壊するためには、実行が伴わなくては意味がない。日本はいつも失敗を繰り返している。アベノミクスでは産業競争力会議、規制改革会議などに有識者が集まるが過去の失敗を繰り返さないようにしてもらいたい。
吉野:全面的に賛成