連休の真っ只中、船橋競馬場では伝統ある「かしわ記念」(ダート1600米 オープン)が実施されました。8頭だてなのでややさびしいですが、ワンダーアキュート(武豊)、セイクリムズン(戸崎)、ゴールスキー(浜中)、アドマイヤロイヤル(内田)も出走しています。なかでも2月のフェブラリーステークスを最低人気で勝って、ファンをあっと驚かせたゴールドアリュールの仔、コパノリッキー(田辺)が注目されています。

かしわ記念はすでに26回も施行された指令交流の伝統ある統一G-1です。エスポアールシテイなどは5年連続連対した実績があります。一着賞金は破格の6000万円、中央ではG-2に匹敵する賞金です。大方の勝ち馬予想は、一番人気馬のワンダーアキュートに集中した模様。牡の8歳、やはり過去11-1-4-12の戦績は光っています。一方コパノリッキーは去る2月にG-1を勝ったのが始めて、しかも戦歴は5-0-1-3と、まだまだこれからの4歳馬です。

レースはスタートしてセイクリムズンが逃げました。4コーナーを回ってから、コパノが徐々に押し上げてセイクリムズンとワンダーをあっさりと抜き去り約2馬身の差をつけて圧勝しました。チカラ強い走りでした。ヤネに専用の武でもワンダーはさすがに8歳馬で3着、衰えを隠せません。一方まだ10戦のコパノは元気いっぱいチカラが全身にみなぎっていました。勝ったのは当然でしょう。ドクターコパこと、小林祥晃氏も鼻高々だったと推察します。

コパノリッキーは5番枠でしたので、ゼッケンカラーは黄色です。今年は黄色とかオレンジでウンを呼び込もうと先日ドクターコパは言っていた様な気がします。馬券もドクターコパの強調していた極端な数字が出るようなことも(1―8とか1-1とか)ありませんでした。今日は馬番5番-7番-2番の順にゴールに入りましたが、コパノリッキーの走りには馬券を買っていなかった私でも感激した次第。いよいよダート路線に新旧の交代が始まったと感慨無量です。ホッコータルマエはいまだ4歳ですが、日本ピロアワーズ、ベルシャザール、ローマンレジェンドなどの古馬は静かに後退してゆくでしょう。馬は格で走るとはいいますが、若さの元気もまた大きな要素ではないでしょうか。