ユーロッパでも相次いでダービーが行われました。5月の最終週から6月の1週目のイベントです。結果を報じるスポーツ新聞を見てちょっと驚きました。わたくしが特に血統に詳しいわけではないのですが、イギリスとフランス、ともに勝った馬はサドラーズの仔のガリレオの仔でした。サドラーズは私の中ではヨーロッパ系の優れた血統で、重馬場とか力のいる馬場で本領を発揮します。重馬場でしたので、イギリスダービーの勝ち馬ルーラーオブザワールドは2410米を2:39:06もかかっています。オルフェーブルは府中の2400米を2:23:8で駆け抜けました。しかし、VTRで見たルーラーの直線で抜け出た足はチカラ強かったのです。

日本でのサドラーズ系の子供はあまりいい成績を残していません。一番有力な種牡馬はオペラハウスですが、さすがに雨の鬼みたいな血統です。調べたところ、ガリレオのほかにはドリームウエル、カーネギー、モンジュー、などの名前が見つかりました。私もなんとなく長距離の血統だと思っていました。しかし、人によるとそれは錯覚だと言います。今日では、デイープインパクトの人気薄馬が掲示板に乗り始めたのが珍しいのと、反対にサドラーズ系統の馬は長距離ではあまり信用しない方がいいのではないかと意見があります。

さて、そうなると10月6日の凱旋門賞では、オルフェーブルとキズナが参戦しますが、比較は難しいぞと思うのであります。オルフェーブルはステイゴールドの仔、キズナはデイープインパクトの仔、しかし、両者とも父の父はサンデーサイレンスですから、結局凱旋門賞はサドラーズ系とサンデー系の戦いになるわけです。小生が昔、手で触ったあの芝の厚みを考えると、また天候がどうなるかわかりませんが、サドラーズ系がホームでの戦いは有利でしょうね。

株式市場でも、競馬でも、当たらないので、予想はしないことにしていますので、凱旋門賞を予想するのはおこがましいのですが、昨日は日刊スポーツ紙を読みながら、そういった妄想が頭の中を駆け巡りました。もう少し調べてみたら、サドラーズが母父になっている馬たちに、エルコンドルパサー、シーザリオ、フサイチコンコルド、エイシンアポロン、アンライバルドなどがいました。母父の方で頑張っていたわけですね。さすが、エルコンドルパサーは凱旋門賞2着の実績があります。やはり血は重いです。これをブルッドメアサイアーと言います。またサドラーズは14回もブルッドメアサイアーで年度一の名誉に輝いています。

因みにサドラーズウエルスとはサドラー氏がロンドンに建てた劇場の名前だそうです。