12日の土曜日、中山競馬場ではG-2の「ニュージーランド トロフィー」が第11レースに組まれていました。結果は1位がショウナンアチーブ、2位がショウナンワダチでした。あれあれ?これは兄弟か親せきか、何しろ馬の名前にショウナンなんてつける馬主は一人しかいないでしょう。と思い改めて調べてみました。
このレースは5月11日に実施されるG-1のNHKマイルの前哨戦で、3着までは優先出走権があるのです。つまりNHKマイル戦には、ショウナンという馬を持つ国本哲秀氏は2頭の出馬ができることになりました。しかも幸いこのニュージーランドトロフィーで1,2着になったことで土曜日は、賞金計7300万円を手に入れました。なんというラッキーな出来事でしょうか。
同一馬主がG-2で1,2着を取れることは珍しく、12年11月の武蔵野ステークス以来の快挙です(イジゲン、ガンジス)。出馬表を見ていたら、この2頭の馬の父も同じショウナンカンプでした。つまりこの馬たちは、異母兄弟というわけです。優勝したアチーブの1600米の持ち時計は1:34:9、2位のワダチの方は1:35:2ですから、運動能力はやはりアチーブの方に一日の長があるのでしょう。
レースでは先行するワダチをアチーブの後藤騎手がしっかりとマークして、直線であっさり抜きました。目標を絞っていた慧眼を褒めなければならないでしょう。頸椎をやられる大けがをしてようやくレースに復帰した後藤騎手にもついに5月11日はG-1を夢見ることができることになりました。競馬のウエットな部分を取り上げて、感情に訴えるのもいい加減にしなさいと笑われてしまいますが、こうなったらショウナン兄弟のNHKマイルの活躍を期待して、私は競馬場に出向きますが、その手にはきっと数枚のショウナンの馬券を握っていることになるでしょう。当日はこの2頭の顔をよく見て(比べて)異母兄弟とは人間と同じように似ているものか実証してみたいです。