縁もゆかりもない沖縄の離島「宮古島」を尋ねました。天気予報とか台風情報で、(東北とともに)宮古という観測地がありますが、いかにも台風の通り道らしい風情、ミヤコとはここのことかなと思いながらの訪問でした。季節がら、羽田から一日一便、早朝発、深夜着のマイナーな時間割です。機種はJALのお古ですが、B737,160人乗りで悪くない。無論、那覇からの往復はまるでタクシーのごとく便は多いのですが、羽田からはこんなものでしょう。

空港のレンタカー屋でカローラセダンを借りました。この車は使い勝手が良くて、荷物をもって4-5人で乗るのならば、小さな島を動き回るだけですからこんなもので十分です。

宮古島はサンゴ礁のようなもので囲まれているようで、数多くある小さな湾の外側にはいつも泡が立っています。そしてその内側は浅くて、岸の高みから覗くと水が澄んでいるのがわかります。サンゴがあるところヒトデありということで、体験のため潜ってみた孫がヒトデが沢山いたと言っていました。

欧米風に開発されていたシギラリゾートは別にすると、おおむね島は昔のままで近代化には取り残されているようです。宮古島は縦25キロ、幅20キロくらいの小さな島で、車でぐるっと一回りしても1時間半もあれば十分です。島の内部はサトウキビ畑が中心で、かつてハワイはオアフ島の内部のパイナップル畑を通り抜けたドライブを思い出しました。その結果として、このあたりでは黒糖が有名だそうです。

宮古島から橋が架かっている小さな来間島(くりましま)というところには「来間島憲法」というのがあって、いわく1)住民は庭にブーゲンビリアの花を1本以上植える、2)ハイビスカスも1本以上植える、3)遊歩道の清掃を定期的に行う、、など景観維持のための約束事が掲示されています。もうひとつのスポット「砂山ビーチ」では真っ白なきめの細かい砂を存分に楽しめます。ゴミも落ちていない美しいビーチが手つかずのまま(のように見えました)残っていました。

宮古島の西側は今注目の東シナ海に面していて、なんとなく波荒らしの雰囲気があります。また島には温泉が湧いていて、一つは、いわく「日本最南端の温泉」と言いますが、もうひとつの温泉を「日本最西端の温泉」と言います。だからと言って、どういうことでもないですが。宮古島にはユルキャラもどきのお巡りさんが信号のない四つ角に立っています。地元ではこの身長188センチ、体重5キロで令33歳の作り物を名づけて「みやこじま まもるくん」と呼んでいます。そしてこのキャラ人形の足もとには「何で止まらんか」と書いてあるのです。なかなかイケメンのまもるくんは本当に役に立っているのでしょうか。地元の人に聞いてみましたら「おかげで交通事故は減っている」と。