真夜中に目が覚める。いつものことです。ちょっとパソコンをあけてみたり、新聞を読んだり、水を飲んだりしているうちにふと思い出して、テレビをつける。CH688、今夜はドバイからの中継で、6レースが一挙に放映されるのです。日本からは有力馬10頭も参加しているからぜひそのレースを見たいものだと、思ったら本当に目が覚めてしまいました。はや時計は3時を回っていましたがテレビは放映を続けていました。

寝ぼけ眼を凝らして見ていると、リアルステイールがG-1 を勝っている。さらにラニがUEAダービー(G-2,3歳馬)を武のヤネで勝ちました。天皇賞ヘブンリーロマンスの仔 ラニは良血で、武をしてケンタッキーに行きたいと言わせたほど。スタートでつまずいたのによく建て直してダート190米を走り抜けたものだと感心した。

そしてドバイシーマG-1 では日本のダービー馬 ドウラメンテが蹄鉄を落としていたにもかかわらず、2着に食い込んだので、また感激しました。普通蹄鉄を穿かないと、足を書き込む力が弱くて、直線などで追い込むときに力が出せないものです。贔屓目に見ないでも、蹄鉄を穿いていれば優勝していたと思われます。

ともかく日本勢は、それなりに活躍して、ドバイのファンたちを感心させたことでしょう。長い執念と忍耐の月日を経て、ついに日本産の馬が世界のサラブレッドの頂点に立ち始めたということです。この日一日だけでも賞金はものすごく、予想しても5億円はあったかもしれません。しかし、中東の石油王国は最近の原油価格の凋落で、もはや往時のような栄華を楽しんではいられないはずです。富が一方的に偏っているこの頃、破壊されたイスラム教の環境に苦しむ教徒がいつ破壊活動を仕掛けてくるか、私はあまり喜べ無いのです。