私の知人の御嬢さんが東京工芸大学の美術学部写真学科を卒業しました。まずは オメデトウございます。社会人になる前に学校は 卒業記念の展覧会を開催しました。つまりすべての学部の生徒たち550人の作品を一堂に陳列して、記念の展覧会を開いたのです。その御嬢さんは写真学科に所属していましたので、写真展に出品したというわけです。

会場は優雅な秋葉原のUDX,写真の装丁やレイアウトなどは学生らしく質素でしたが、各人が思い思いのテーマを持ち寄って、発表していました。若さみなぎる会場の雰囲気です。私も、偶然ですが、写真の会にはいってはや15年経ちました。ですから、写真展とか写真にかかわる催し物には日頃関心が強いのです。この卒業記念展覧会に出会って、若さとか、創造性とか、冒険とかを再認識できたのです。

女生徒をモデルとして商業写真の真似事をしたり、抽象的な被写体に挑戦したり、日常の情景を組み写真にしたり、また家族を被写体に選んだり、みなさん工夫をしていました。出来がいいとか悪いとか何とも言えませんが、皆さんは意欲満々で、作品が若いエネルギーを感じさせます。

いつのまにか私は、会場の中で、「自分ならこうするかな、いや、ああするかな」とか、「できれば私も参加したかった、生まれ変われれば写真の勉強をスタートしたかった」など次第に雰囲気に溶け込んではまっていきました。あとで私は、自分がいかに単純な人間であるかおもいだして、笑ってしまいました。今日、未来の夢を乗せて、学生たちは羽ばたくのです。ちなみにこの大学の教育理念は、メデイアアーテイストの育成です。