前々から注目していた新しい血統シニスターミニスター系統に新しいスターが誕生しました。その馬はG-3、第5回レパードSで勝ち上がった「インカンテーション」です。3歳オープンの重賞は多士済々のようで、この日インカンテーションの単勝人気は3・6倍でした。3勝馬サトノプリンシパル、大井のG-1,ジャパンダートに参戦していたケイアイレオーネ、メイショウボーラーの子シグナルプロシードなどに人気が割れていました。
インカンのヤネ大野は新潟1800米のスタートから落ち着いて先頭の後に取り付いて3コーナー、を通過して4コーナーを3~4位で通り過ぎました。馬番5番は15頭立てでは内枠ですので、経済コースが取れたと思います。シニスターミニスターの仔らしく積極果敢な競馬ができたのです。最後の直線2ハロンの伸びは素晴らしく、ゴール前にすでに勝利を確信したほどです。トランセンドの再来か(笑)
父シニスタ―はアメリカのダートで活躍していました。特に3歳の春、G-1戦、D9F(ダートの1800米)では2着に12馬身の差をつけて勝っています。その子にはリプレイスインデイー、ダブルスターなどがいます。以前にも紹介しましたが、シニスターの父はオールドトリエステ、祖父はAPインデイー祖祖父はシアトルスルーです。2012から新馬が出てきているようなので、いまだ競争馬としては(はっきりはしませんが)30-40頭市場に出ているくらい少ないのではないでしょうか。
今年に入って勝率がいいので、注目してきましたが、競馬界というか、ファンとか記者たちはいまだ、その立派なパフォーマンスに気づいてはいないようです。もし気づいていたら、単勝が3.6倍ということはないでしょう。私的には、これからも馬柱を眺めて、シニスタ―の仔が出てきたら、注目してみます。馬柱と言えば今はローカルの洋芝で父デイープインパクトとか、父ファルブラウの天下ですが、シニスターは出走馬の数が少ないだけに、一層チカラが入ります。