競馬を知らなくても、1.1倍の単勝倍率がいかに高いものかお判りでしょう。噂によれば土曜日の夜、ある篤志家が(ないしはキチガイじみたお人が)桜花賞の一番人気馬、ソウルスターリング(3歳牝馬、父フランケル=欧州の帝王) 4000万円分投票したそうです。よほどのお金持ちに違いないのですが、もしその倍率でソウルスターリングが勝っても配当は400万円にすぎません。

金額が大きすぎて想像もつきませんが、無論、勝てなければ、投資はオジャンです。もはや採算の乗るようなリスクではないですね。つまり馬券は元本未保証の投資なんですね。多分その好事家はソウルへの投資は限りなく元本が限りなく「保証に近い状況」にあると踏んだんでしょう。

ソウルスターリングは桜花賞までにすでに4勝して、3歳牝馬としては最多の勝ち星を誇っていました。同じような実機を上げた馬はいませんので、当然桜花賞も勝つものと、だれも私も信じていました。無論競馬には絶対はありません。アクシデントが起こるリスクは当然あります。しかし、限りなく勝てる条件が整っていたから、私もソウルを1着に固定して、③連単のフォーメイションを買いました。無論好きなレーヌミノルも入れてあります。アドマイヤミヤビ、ミスエルテ(同じくフランケルの仔)、ミスパンデールなど有力馬も出走しました。

レスは雨の中、重馬場で走りにくかったでしょう。無事スタートした18頭は直線に入って懸命に馬を追いました。その結果ソウルスターリングはなかなか馬群を抜け出られないで3着。一方、乗り替わりの池添騎手がレ―ルミノルをうまく走らせてトップでゴールしました。

なんだかあっけにとられました。私はレールミノルを「ひも扱いにして」ソウルの2着に買っていましたが、まさかの1着。単勝馬券は4080円。レールミノルが勝ったこともですが、ソウルが負けたことについては、茫然自失。馬はよくわかりません。競馬も絶対はないのです。こういう失望みたいな気持ちを何回も経験しながら、どうして冷めた目で競馬を見られないのだろうか、私には今までの教訓は生きていないのか。何とも嘆かわしい自分を思って反省しきりの今年の桜花賞でした。そういえば、今年の私の年の初めのモットーは初心貫徹でした。