気になる馬っているものです。私の場合、二本柳きゅう舎の5歳馬「カンタベリーナイト」がそれです。まだ5歳というのにすでに42戦も戦っているのです。そして、驚くことにいまだ500万下です。つまり勝てないのです。中央では1-3-2-36とわずか1勝で2着が3回、3着が2回で、着外が36回です。その前に2011年6月から最初の11戦は北海道は門別で走っていたのです。その分を加えると2年半で53回も走りました。つまり、ひと月あたり1.7回走ってきたわけです。G―1馬なんか大事にされて、年2-3回しか走りません。

すくなくとも言えることは、とんでもなく丈夫だということです。2月16日の日曜日に小倉の6レース(サ4歳以上500万下)に出走してきましたので、この馬から馬連を流してみました。まったく自信がありませんでしたが。このレースはメイショウリョウマが単勝1.8倍の人気で、なんと、どういうわけかカンタベリーナイトは3.8倍の3番人気ではありませんか。うーん、もしかして攻め馬で覚醒したか、などとつぶやきながら少し期待を込めて、しかしエコ馬券(我々の仲間では、少額の馬券を言います)で1500円投入しました。

2600米という長距離を走って3着にもならなかったのですが、私は訴えたいのです。誰に? 問うていいのかわかりませんが、もうそろそろやめませんかと。勝てない上に、飼葉料とか管理費も稼げないのです。きっと二本柳調教師は乗り方の下手な息子の二本柳壮騎手を育てるためにこの馬をそれこそ「当て馬」に使ってきたのではないかと思ってしいます。ただ1月の中山では、どうしたことか一流の戸崎騎手を乗せてきました。ファンは驚いて買ってしまいました。それでも6着と7着でした。名手戸崎騎手をもってしてもどうにもならないのです。

父スパイキュールはサンデーの血統で(スパイキュールの父はサンデーサイレンスと同じヘイローでした)ですが、とにかくスタミナがありますが、芝はダメでダートだけという特性があります。その特性を受け継いだカンタベリーナイトはスタミナがあってものすごく走ったのです。ただし、スピードには恵まれないのです、勝ち負けはわずか数回にとどまりました。

別に動物愛護協会の会員というわけではないのですが、まだまだ走らせてお幾と、私の懐が寒くなってしまうのですね。