野球にはたいていそれぞれに贔屓チームがあって、皆応援している。私は阪神ファンみたいに野球に熱中はしない。野球には興味はある、この二年間は縁あってヤクルトを応援していた。応援と言っても、せいぜいテレビを点けるくらいだ。弱いチームが強いチームに勝って、ペナント争いをするのがすきだ。4月末、なに気なくヤクルト対DeNA戦を見て感じるところがあった。ちょうど DeNAが8連勝した日である。弱いチームでも、勝ち始めると輝いて魅力が出てくる。

もともとハマの番長は知っていた。三浦大輔監督、ダンデイーな男ではある。サンスポというスポーツ紙では、娘の三浦なぎさが競馬欄を担当して、父親の持ち馬(リーゼント何とか)が出走しているときには、推奨などしている。大した度胸だ、こんな公私混同は見たことがない。この新聞はよく知名度の高い、芸能人関係の女性を代打として、トラックマンとか女性記者として採用して、おおかたの人気をあおる癖がある。まあ、男の競馬ファンから見れば、目に鮮やかな女性が予想をするとなれば、一味違った、競馬の楽しみが増えるという産経サイドの魂胆だろう。しかしよこしまな、勝ち馬予想が成功したためしもないが、時々女性の中に、霊能者的な感が働く人がいるらしい。サンスポのこのような試みはむなしい。悪あがきではなかろうか。言ってみれば逆セクハラみたいな。女の写真でもって、おとこの財布を緩めるわけだから。

  1. 野球と言えば、レッドソックスに入った吉田正尚選手が日本を発つ前につぶやいた言葉が耳に残る。「これからは野球からベースボールに移る」と。野球をテーマにした名画「マネーボール」を私は4回は見ている。アメリカではGM(ゼネラルマネジャーの)地位が高い。野球はトップに個人オーナー、次にGMそして監督、そのあとに選手たちという縦の構造があって、権限のあるGMの苦闘や工夫を描いたのがブラッドピットが演ずるGM で、オークランドアスレチックスの物語だ。この映画は野球モノでは出色で、GM は責任をもってチームを強くするために、統計に強い部下を使って、打率とか防御率ではなく出塁率の高い選手をトレイドしてくる。打てない、完投もできないチームながら、アスレチックスは地区優勝してしまった。
  2. 野球と言えば、藤波選手はひどい。誰が高価なオファーしたのだろうか、阪神時代から救われない投手だったのに、今更という感じだ。
  3. ここで、ロスアンゼルス球場での私のドジャースを応援したときのエピソードは、1)カメラマンのいたずらか、大スクリーンに私の映像が流れた、2)大きなおいしいホットドッグを食べられる、3)観衆はふつう静かで、ひいきのチームが好打したり、好投したりするときには大騒ぎする、4)うるさいトラペットは無し、がとくにいい。