最近将棋のほかに囲碁に手を出しています。私たちもまさしくコロナの影響を受けています。幸いここには囲碁をたしなむ人が男女ともに多くて、私のような新入生に教えてくれる先生先輩には、ことかきません。いまは東京には藤井聡太7段が、そして大阪には仲邑すみれ初段が控えていて、話題は途切れません。こと将棋、囲碁においては、コロナのタイミングがよく、室内競技ということで、「巣ごもり」中の過ごし方が流行になったといえましょうか。聡太君は立派な17歳の青年ですが、はや7段、一方すみれちゃんはまだ10歳の小学生。私が強調するまでもなく、二人ともにとてもかわいいですね。

去る9月13日の深夜、囲碁将棋チャネルは武宮九段とすみれ初段の(ビデオ放送ですが)、試合がありました。白をすみれちゃんが持ち、この戦い、なぜか「記念試合」とタイトルがついていました。私は詳しくないので、何の記念か知りませんが、囲碁に詳しい方ならすぐお判りでしょう。囲碁の現場なら、長々と続く試合も、ビデオなら一時間ほどにカットして放送できます。

試合の進め方とか、五目半のハンデとか、ルールを知らない私は、興味津々、テレビの画面にくぎ付けでした。終了近くざらっと双方の石を計算してみたら、どうやら黒のほう(武宮九段)がいいです。しかし、コウ争いなどしながら石を詰めていくと、結局白(すみれちゃん)が2目半勝っていました。あんなに小さい女の子が業界のレジェンド武宮九段に勝ったとは!!きっとハンデがものをいったんだな。何も知らないわたくしでさえ、うれしくて快挙に思えました。

今まで囲碁を私に勧めてきた、男女のご老人たちの熱心さがよくわかりました。将棋もいいけど囲碁もいい、「小よく大を制す」とよく柔道の戦いに使う言葉ですがそっくりそのまま昨夜の囲碁の試合にも使えそうです。試合中は武宮九段はすみれちゃんの顔を見なかったそうです。私が記者なら、なぜですか、と聞き直すところですが。記者たちはあまり突っ込まないようですね。がんばれ「なかむら すみれ」ちゃん。ちなみにプロになってからの勝敗は、21勝13敗くらいのようです。

そして、ここの住人のタカハシ先生(有段者ですが、とても穏やかな方です)、これからもよろしくおねがいします。