私たちが常日ごろお世話になっている家庭の常備薬「正露丸」のメーカー ラッパのマークの大幸薬品(東証コード4574)がすごいことをやってくれたのかな。私は4月20日の日経新聞の夕刊を見てちょっとときめきました。このような類の記事は、もし、コロナ騒動でもなければ気づかなかったでしょう。
数週間前に、私は中規模の病院を訪ねて、眼科の先生にお会いしています。私の右目の白内障の手術の打ち合わせをしました。その時、家を出る前に家人に「こういう時節なので、手術の感染予防について確認は取っておいてください」と念を押されました。むろん他人ごとではないので、そこのところはしっかり情報を入手していました。「天井を見てください、わが病院の内装を新規に変えたので、天井から除菌を目的としたミストが下りてきます」といった意味のことを言われました。
日経夕刊の「人間発見」欄を読み進むと、なんという偶然でしょうか、正露丸という丸薬メーカーが、空気を使って空気清浄以上の目的に挑戦しているのだと思いつきました。むろん今の段階ではその病院の施設に大幸薬品が関係しているとは調べなければならないのですが、なんといっても空気の中に混ぜてある、ただの二酸化塩素(つまり 消毒のために夏期プールに投げ込む塩素のことです)が、そのような目的にも応用できるとは、目からウロコというのでしょうか。今は実験を重ねていて「浮遊菌の数が4分の一に減った」というところまでたどり着いたそうです。元外科医だった社長は、ウイルスの飛沫感染対策になるかもしれないと、ひらめいたようです。
この社長は「ありふれた材料から新たな価値を見つける」という商売の原点を進みました。
今後は市場を世界に求めて 原料が安くて、効果(二酸化塩素の空気混入量で調節できるようです)とか作用がすでに既定の事実として定着している二酸化塩素の16年間の取り組みに花が咲く時が来たかもしれません。