お隣の町の武蔵村山市に、だだっ広い「イオン」のモールがある。夏の暑い日に、私は一人で、冒険に出かけてみた。ここには 「日本人の新しい生活の基礎になる」モデルがあった。

一目で気に入って、家人に教えたら、彼女も最初から大いに気に入って、最近は足しげく通っている。そこはかつての日産村山工場があったところで、車で、私たちの住んでいる立川市の居住地からわずか10分である。

わたしが気に入った理由は;

―平置きの駐車場が広くて周囲の県道につながっていて、楽に出はいりできる。無論悪天候のときは駐車場の建物に入ってゆけばよい。

―およそあらゆる店子が入っていて、何でもありの売り場模様である。ユニクロ、H&M,ノジマ電機、ヴィクトリア、マック、アイスクリーム、文具と本屋、おもちゃ屋、AZUL, アーノルド パーマー、ファッション衣服、紳士の用品、そして、スーパーイオンの売り場 etc

―建物のデザインは3階建てて、一階から三階まで壁よりの周囲に店舗があり 3か所のエレベーターとエスカレーターが3階をつなぐ。真ん中が広く乳母車が支障なく通り抜けられる。無論人間も肩をぶつけることもなく歩き回れる。

―すべてがバリアーフリー仕立て。売り場は段差がなく、トイレにも車いすですんなりはいれる。

―野菜とか生鮮食料売り場は朝9時半開店、イオンは10時で、まず駐車した車に重い食料を入れてから、また店に引返し、そのあと映画を見たり、ショッピングを楽しんだりできる。

―アメリカの郊外のショッピングセンターに、規模とかデザインとか生活感とかが似ていて、私には心地よい。レジは一部自動レジが採用されている。

先日施設の中を歩いていると、金属製の買い物カート押しながら歩いている私ほどの年齢の老人と偶然お話ができた。この人いわく、「自分は 脊椎狭窄症で杖とかカートなしでは歩けない。医者は手術を勧めるが、自分の周りでは手術が成功した人を知らない。みんな車いす生活になっているので、自分は手術は避けたい。医者はアメリカ帰りと詠っているが、友人たちの結果をみていると、この医者の腕は信じられない。この中をカートを押しながら散歩しているのが自分には合う」と。いろいろな人が集まってくるモールなのだ。