わが母校の立教大の教授をしていて、日本に英語学習とかアメフトの普及などに努力された、ポールラッシュ博士が、開拓した南八ヶ岳の清泉寮周辺は夏の避暑にうってつけです。この一角から6通りのトレイルコースが設定されています。短いコースで1.3キロ、長いので4.2キロ。いずれも林間と水辺の散歩道で、私も時々歩かせてもらいます。足場もよく、ところによってはウッドチップなども敷かれています。ガイドポストも完備していて、初めての人、子供連れのお母さん、でも誰でも利用できます。ほとんど森の木々におおわれていて、真夏でも涼しいのです。
わたしは思い立つと、リュックに水、クッキー、あめ、パンなどを詰めて、また帽子とタオル、カメラも忘れずにもって出かけます。最近は携帯電話も必ず持ってゆきます。以前、携帯電話を家に置いたまま外出していたころ、娘が「ケイタイというのは持っているからケイタイなのよ、家に置きっぱなしでは、ケイタイではない」と、そのとき連絡の取れなかった私を強く叱りました。以来、私はたとえガラケーでも、必ずケイタイすることにしています。 このトレイルは安全なところなので、時には子供たちだけで歩いていることもあります。昨年はその子たちにケムリタケというキノコを教えてあげました。ちょっと、触るとのキノコはケムリのような粉を頭からはくのです。みな大はしゃぎでした。どうしてそんな珍しいキノコを知っているのかって? うーん、偶然家の図鑑でそのきのこの写真と記事を読んで知っていただけなのですが。
ここ、清里のキープ協会の周辺には無料駐車場が完備してあって、アクセスがとてもいいです。むろん、小海線の清里駅からでも歩いてゆけますが。トレイルなどなくても、どこでも道さえあれば歩けるし、どの方向に行っても、指導標がしっかりしていて、結局もとの場所に帰ってこられます。涼しい風を全身に受けながら、おしゃべりをしながら、時々富士山と記念写真を取りながら、一汗を軽くかいて、最後に有名なアイスクリームにありつくというのは、私は、「プチ幸せ」(そんな言葉あるかどうか知りませんが)そのものではないかと思っています。
認知症を心配する年齢に達してしまったみなさん、まだ数キロ程度歩けるならば、私とトレイルウオーキングしませんか?