大谷選手は投手として、オークランドアスレチックスに投げ勝ったのは現地4月1日のこと。両天秤で、投手としておめでたいことです。それにしてもアスレチックスの拙攻,拙守は目を覆うばかり。大谷投手も、LAAも喜んでばかりではいられなし。100年以上の伝統あるアスレチックスは「弱いチームの代表」と私は認識している。例の映画、ブラッドピット主演の「マネーボール」を見ればその意味が分かる。

フィラデルフィア アスレチックス(当時)は金もなく、補強もできず、「打てず、守れず、ただ走るだけ」のチームとして有名だった。ブラッドピットは ゼネラルマネジャー役で主演、出塁することはヒットを打ってもフォアボールでも同じこととみなし、出塁率をめどに選手を募集した。ナインは打てない選手ばかりで、走ることのみ他のチームを凌駕した。しかし28連勝してもっとも低い勝率で優勝したことがある。ブラッドピットのマネジャーは、破格の経営をオーナーに進言した。「塁に出られればいいんだろう」ということである。

そのような伝統のあるチームに投げ勝って、喜んではいけない。これからテキサスのような強敵が控えているのだ。どうやら、大谷の直球は、160キロの速度をもってしても、大リーガーが当てればスタンドに飛び込む。又、今日分かったのだが、抑えの投手のセイブ率が悪すぎる。これでは6回投げて、4-5点アドバンテイジを取ってもひっくりかえされる可能性が高い。大谷は上位のテキサスとかの打線と向き合わねばならないし、またリードしてクローザーに手渡したとしても、安心して試合を見ていられない。

大谷のデビューは華々しくて良かったと思う。しかし、これからの試合は困難をどうやって乗り切るのか、試練が待っているのだ。大谷の歴史は始まったばかり、ならばイチローは歴史の幕を引かなければならない。イチローはどうやら、引退の時期を間違ったようだ。