子供が大きくなって自立して、また生涯の大仕事を終えた人たちはいったい何をするのかなと、時々人様の例を聞いてみたくなりますが、私の最新の選択は市が主催する「スマホ教室」に参加することです。からだのエネルギー不足の今日、たくさんの勉強を強いられるスマホ、タブレットの導入にはちょっと躊躇するものがあったので今まで見送ってきました。
それはともかく、オペラや音楽会に出かけるのも悪くないと思って、先日東京文化会館にバレエの公演を見に行きました。バレエの演出家モーリ スベジャールがなくなって5年が経つそうです。それを記念して、ベジャールバレエ団が「ボレロ」を「テイオニソス組曲」と「シンコペ」と合わせて公演としました。これ三つがないと2時間持たないのですね。
ボレロは、ちょっと調べてみましたが、単一の主題が繰り返されて15分で終わります。ボレロといえば、私たち日本人にもおなじみのリズム/メロデイー?で、すぐ音が脳の中に反復されますね。最初はドラム、そしてフルート、クラリネット、オーボエ、どんどん楽器が増えていって、同時に一人で踊っていたダンサーの周りの見学者?のふりをしていたほかのダンサーが、楽器の増えるたびに踊りの中に加わってくるという、見事にこしらえた形です。
バレエについては、2-3年に一度の割合でしか鑑賞したことがないので、物語とかプリマドンナとか、よく知らないのですが、そのたびにパンフレットなどを読みながら、ちょっとだけ理解しようと頑張りました。むろん白鳥の湖、ロメオとジュリエットのようにすでに誰でも知っているストーリ―ならば苦労はしないのですが。ちなみに、ベジャール バレエ団の主役を張るのはジュリアン ファブローというダンサーです。
土曜の午後、観客は正装は少なく、セーターやジャケット、中には野球帽のような帽子をかぶった男性、夜の仕事にお出かけの様子のきらびやかな服装の女性、カジュアルもいいところで、こうやって楽しむのもありなんだろうな、と感心しました。