いまさらですが、日本はものつくりの優秀な国だそうです。それは製造業の方々が何度となく強調しています。それは正しいのでしょう。建設機械、車、冷蔵庫、液晶、半導体、値段はともかく、製品としては優秀に違いありません。ひとつ怖いところは、われわれは自分で自分を誉めることには要注意という原則です。誉めるのは他人であって自分ではないと思います。それでこその客観的評価といえるのではないでしょうか。
最近どうしても頭から離れられない重要な発見は「T-fal」のことです。すばらしいキッチン用品ですが、そうは思いませんか? 我が家では、私が下手な料理に手を出すということもあって、台所用品には関心が強いのです。すでに26センチのフライパンを使って1年余、テーブル湯沸かし器もそのくらいの期間使っています。さらに、最近、別荘では使い古しのフライパン26センチをT-falに取り替えて、かつ新たに20センチを購入しました。
使っている皆さんは反対はないでしょう。すばらしい製品です。テイファールのフライパンは焦げ付かないのです。今まで幾度となく困らされてきた焦げ付きがないのです。油が足りないと思ったりしても、しっかり炒めてくれます。さらに、20センチでは驚きの発見が。目玉焼きを作りました。IHコンロで5で焼きました。油は少々引いています。二つの目玉焼きはフライパンいっぱいに広がって少し狭そうに膨れて焼きあがりましたが、途中水を10ccほど加えて、ふたをして蒸しました。出来上がった目玉焼きは白身はふわっとしていて、かつ、卵の下が焦げていないのです。
あんなに苦労した目玉焼きがいとも簡単に出来てびっくりしました。と同時に、こんな疑問が。日本のメーカーはことあるごとにものつくりと強調しています。そのなかにはフライパンは入っていないのだろうかと言う疑問。どうしてフランスに負けるの。台所で使うような下賎なものは、ものつくりの範疇ではないのですか。ものつくりを強調したり、自慢したりするなら、テイファールに負けないで、いい物を作ってください。と誰かに言いたくなりました。この態度、少し大げさでしょうか。