ネット証券の勢いは止まらない、、という感じです。個人投資家が、しかもなかなか素敵なカジュアルウエアなど着た人が大勢、2000人くらい横浜はパシフィコ横浜に集まりました。しかし、今年は年初から度肝を抜かれる悪材料続出、さすがの年頭のあいさつも沈みがちでした。

楽天証券が用意した講師たちは、竹中平蔵、山崎元(パネル)、竹川美奈子(パネル)、山内英貴、窪田真之、佐々木融(JPモルガン)、堀古英司(堀古キャピタルNY)各氏など。講師たちのイントロは、年初世界を襲った災厄についてでした。中国株の暴落、アメリカの金利引き上げ、円安の終焉、資源価格の下落、それに加えて地政学的リスク(北朝鮮、中東)、などでした。

アベノミクスを評価した竹中氏は2016年も緩やかな経済の上昇が続くと予測、成長戦略を取らねばならない、規制緩和の余地は大きい、という持論を強調しました。竹中氏の言葉を受けると、アベノミクスは一時的な刺激ではなく、日本が必要とする恒久的な改革かもしれないと思えるのです。モルガンの為替の専門家佐々木氏は円高は2014年からすでに始まっていて(つまり対ドルで円よりも上昇した通貨は無かった)、今年は110円もあるだろうと。それなら“はやく言ってよ”とテレビコマーシャルのセリフを言いたいのですが。

楽天証券系の講師は、特に独創的な分析や観測は無く、最後にゲストの堀古キャピタルの堀古氏がNYから帰ってきていて、独自の株価予測などしました。「NY株は戦後4度目の暴落するかもしれない、しかし、それはリセッションを伴い、数年先になるだろう。その前に長期金利が短期金利を下回るという逆イールドカーブが出現するはずである。過去の暴落は短期金利が長期金利を大幅に上回ってから、株価が下がり始める」という例を示しました。つまり、NY株は下がるにしてもその前の大幅高しなければならない。「今回は100年に一度のショックを経験した投資家は、株式が割安になっていても積極的に買わないで放置している。悪材料ばかり気にしている。その結果株式利回りは2.4%と長期金利の2.1%を上回るほどに上がっている。これは歴史上3度目の逆ザヤです」と。

さて、最後に、サービスとしてのコメントでしょうか、今推奨できるアメリカ株は アップル、マイクロン、アルコア、マイクロソフト、GM,金融株、そして航空各社などでした。