良くわからないテーマですが、私はたまたま小田嶋隆を好むので、「超・反知性主義入門」という本を12月に買いました。 小田嶋は社会批評をしますので、やはり批評ではなかろうかと期待した次第です。週刊誌の東洋経済に連載している小田嶋隆の評論はなかなか鋭くて、読んでいても気持ちがすっきりします。世の中のおかしな風潮,慣習をズバッと切り捨てるのですが、結論はちょっとユーモアの混じった慨嘆を残して味があります。
さて、彼の批評は「食品の偽表示にかかわる謝罪の仕方」とか、「知事の個人資金導入事件」とか「クジラ問題」とか「NHKの新しいトップとか」とか「政治資金を流用して、ばれたので泣きわめく代議士」など多岐にわたるのです。新聞の記事をまず提示して、自分はなにを問題にしているかを明確にしています。そして、批評しますが、決して、誰かをぼろくそにやっつけるという風ではなく、こういう見方があるぞ、と提示する方法もとります。
この反知性主義というのは1950年代にアメリカのリチャード ホフスタッターが提唱した主義で「データやエビデンスよりも肉体感覚やプリミテイブな感情を基準に物事を判断すること(人)のこと」だそうです。その裏には健全な民主主義における必要な要素(たぶん批判精神を言うのでしょう)としての一面もあるということです。
多くの項目でわたしは、なるほど、もっともだ、そうだよな、などと賛意を持ちました。
調査捕鯨のこと、乙武君のこと、女子マネとおにぎりのこと、サッカーの横断幕のしたに、、、、、イヤーいろいろありますね。