吉野永之助のブログ

カメラ

ときどき青い空を見上げると、白い雲や飛行機雲、ヒヨドリの飛翔、などが目に入ってきます。時には風船が地上から浮き上がってしだいに空の中に溶けてゆくこともありますね。逆に下を向いて歩いていくと、目の中に入ってくるものと言えば、道路の上のゴミ、タバコの吸い殻とか、人形の片足とか、人間に捨てられたあらゆるもののほかに、土のうえにのこった車や自転車のワダチ、ミカンの皮、ボールペンなどなど、つまらないものばかり。 写真家赤瀬川原平は街を歩きながら「路上観察」をしていて、興味ある被写体に出会うと、パチリと写真を撮ります。路上には彼が好きな「意味のないもの」「つまらない続きを読む

久しぶりにカメラ片手に旅行をしてきました。プロカメラマンの神田さんと私の行く先は房総は勝浦です。安房勝浦、鴨川、小湊、それぞれに懐かしい響きがあります。当日は激しい雨でしたが、私たちはめげずにフォレスターを駆って養老渓谷に乗り込みました。アクアラインは「木更津東IC」まですでに延長していて、あっという間に千葉県のへそというか、心臓部に到着です。そのまま高速道路を下りなければ、さらにこの道は伸びていて首都圏中央連絡自動車道となって茂原経由東金で千葉東金自動車道と交わるのです。ということは、今やアクアラインから入ると千葉県の背骨のあたりをぐるっと左回りに一回続きを読む

普通金沢といえば兼六園とか近江町市場、香林坊、城址公園などが口の端にのぼるだろうと思います。私は時間をゆっくりとって、カメラ片手に「武家屋敷跡」と「ひがし茶屋街」を見てきました。よって兼六園などは今回はパスです。百万石の大名の城下町はなにか違うなー、という印象ですが、香林坊のすぐ近くの城下町にすべての武士が住んでいたそうです。塀も門構えも立派できれいです。多分金沢加賀藩の長い歴史の中で何回も火災天災などがあって、建て直したのではないかと察します。いま見たら料亭ではないかと思わせる贅沢な作りの家々、その門には表札がかかっています。先祖代々住んでいる方たちか続きを読む

ときどき写真展を見に行きますが、これがいい刺激になります。プロの作品のレベルが私と近いはずがないので、刺激というのは、写真家のエネルギーというか、問題意識というか、元気というか、そういった精神の強さに感心するのです。長野県の原村に八ヶ岳美術館があります。そこでは故郷である長野の昔の伝統行事、祭り、家族などの被写体を小林氏がまとめて、「Kemonomichi」および「山人の記憶」というテーマでくくって展覧会をやっています。 写真はスナップですが、諏訪、長野、などでの伝統行事や村の人たちを手持ちで撮りまくっています。まるでネガフイルムを使って、露出を浅くして続きを読む

今年初めての飯盛山へハイキングにでかけました。初夏のさわやかな風をほほに受けて、鶯やカッコウの鳴き声を耳に汗を流しました。この山は八ヶ岳の東側に小高く見える、いわば展望の山(1643米)です。山頂からはほぼ360度の展望に恵まれていて、その魅力は多くのハイキングファンの知るところです。小海線野辺山駅から歩く辛抱強い人もいますが、私はむろん平沢峠(1375米)に車を停めて、そこからやおら歩き始めるわけです。平沢峠は、日本海と太平洋の分水嶺で北側は千曲川>信濃川、南側は釜無川>富士川に、いわば泣き別れするところです。 この峠も自慢の展望で、目の前に八ヶ岳の鋭続きを読む

富山市から高山本線で25分、越中八尾に出向きました。目ざとく気づいたキ120はデイーゼルカーです。なんとものんびりした線ですが、通勤時間を過ぎて車両1両のみの編成で運転手さんも暇そうなのですこしおしゃべりをしました。越中八尾駅に降り立つと目の前のタクシー会社、なるほど、八尾の町まで相当歩かされるのだなと察したところ、なんと、3キロの下り―登りを歩くことになりましたが、町並みがちょっと変わっていて退屈はしません。空気としては、ここが「越中風の盆、もしくは、おわら風の盆」の本場だろうなと思わせる風情です。石を重ねたがけっぷちに家が建っています。大きなお寺がそ続きを読む

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