私自身はそのキャリアからいって、銘柄本位でファンダメンタルズ(事業、業績など)を中心として投資を考える人です。しかし、先日、まじめにブログを読んでいただける主婦の方とお話ししました。迷える子羊?みたいなご様子で。で、何らかのお役にたつなら、久しぶりに相場というものを考えて、勇気を授けたいと思いました。余計なお世話でなければいいのですが。
日本はデフレはすでに脱却しました。アベノミクスという経済政策は第一、第二弾までは成功しました。物価も、金利も(今は政策的に抑えていますが金利も上がります)そして株価も、デフレからインフレへと歩み始めています。積極的な人はすでに銀行から預金を引き出して株式や投信を買っています。慎重な、かつ、あまり経験がない人は、投資を始めるタイミングがつかめないで、いまだ銀行に資金を寝かせていますね。世間は、つまりリスクを求める資金のローテーション(預金から株式へ)は長い目で見て、始まったばかりでもあります。沢上さんは貯蓄の一割でも株式投資に向かってもらえば、、、、と期待しています。
毎日のように上がる優良株、毎日思いっきり上がったり下がったり派手に動くインターネットやバイオ、ゲームなどの小型株、動きが激しくて、経験の少ない投資家は今日買ったら高値つかみになるのではないかという心配もします。当然です。私自身も、昨年夏までの安値を振り返りますと、今の株価が高く見えてしょうがないのです。なかなか買う勇気がわきません。
そこで、一つの考えですが、優良株の中に何らかのお理由で利益が伸びないで、ないしは減少して投資家を不安にさせている銘柄があります。その分、株価も大幅に下げている銘柄です。利益が予定通り出ない理由はいくらでもあります。中国経済の停滞、外貨安(輸入品が割高に)、新業態に負けた、などでそういう株式のトレンドは市場の右肩上がりの傾向に反して、右肩下がりとか、安値低迷をしているものを見つける手があります。これは推奨ではないですが、そういう例ですと私の中にはニコン、コマツとかリコーという名前が浮かび上がります。本当は力がありながら、今は利益が出にくいのです。多くの保有者はそれらをさっさと売り払って新しい銘柄に乗り換えていることでしょう。
そういった株式は、本来の実力があるので再び回復してくるものです。15.3期を経過して16.3期頃には再活性化のめどが立つでしょう。優良企業は不死身です。私はこういう株に投資を始めたら、さらに顕著に下がったらチャンスとばかり買い増しするのです。というストーリーを、今日はこの場を借りてお話ししてみました。迷える子羊さん、少しは気楽になりましたでしょうか。