決算発表の時期には新聞の決算発表はまず配当欄から、配当の連続成長をチェックします。次にそれを支える利益の連続成長を押さえます。満足したら、ひるがえって予想ROEを調べて終わり。新聞と四季報の両方で簡単に調べられるのです。今回気づいたことは、利益が今期成長予想はしていないのに増配する企業が多いということです。つまり利益の水準が高くなったので、配当性向30%をきっと投資家にお約束したのでしょう。利益はどうして16.3期は増えないのかと言えば、これ以上の円安は期待していないということでしょう。

このような会社は、確かに配当利回りは上昇しますが、わたし的には利益の向上が期待できないので、取り上げる気がしません。一例ですが、パラマウントベッドという医療の会社は利益は244円(15.3)から207円(16.3)へと減少するにもかかわらず、配当は60円[記念]から70円に増やします。16,3の配当性向は33%、15.3は25%ということになります。無理に配当性向の30%を守ろうとしているみたいです。

下記の優秀な決算銘柄の中で、私はオリックスに感心せざるを得ないです。この会社は、プロ野球では弱いですが、隠れたM&A の名手ですね。それから、今回の決算で気づいたこと、日立という名前がつく、日立金属、日立キャピタル、日立物流など、押しなべて好決算です。何も親会社の日立だけが経営を成功させたばかりでなく、グループみんなが成功していると言えましょう。こういう現象をシナジーとかなんとか効果とか言えるのではないでしょうか。再評価されなければならないでしょう。注目4銘柄は:

15.3
EPS
16.3
EPS予
15.3
EPS
16.3
EPS予
ROE
日産化学 112円 114円 117円 130円 10.8
配当: 30円 配当: 36円 配当: 30-34円 配当: 40円
日立金属 118円 155円 171円 170円 12.5
配当: 20円 配当: 23円 配当: 20-25円 配当: 26円
三和HD 52円 54円 54円 60円 10.8
配当: 14円 配当: 16円 配当: 14-16円 配当: 20円
マーベラス 50円 40円 60円 76円 22.2
配当: 15円 配当: 20円 配当: 15-18円 配当: 30円