確かハナズゴールのハナというのは馬主のマイケル タバートさんの奥さんの名前ですね。私はオレハマッテルゼの子供がG-1馬になるとは信じられなかったのですが、豪州からのニュースで飛び上がったのです。5歳の牝馬ハナズゴールは豪州の「オールエイジド」芝1400米に4番人気で出馬して、優勝してしまいました。1着賞金は2280万円。2014年4月のことです。2011年わすか数百万で買った馬{2頭で350万}がG-1馬になるとは、タバートさんも驚いたことでしょう。

しかし。調べてみると全姉にエガオヲミセテがいました。G-2 2勝の名馬です。ですから、2歳のセリでハナズゴールをそんなに安イン値で手に入れることができるとは考えられなかったことでしょう。ハナズゴールはいわゆる奥手の馬で、5歳になって花が開いたのですね。

そしてついに今週、新潟競馬場で開催された秋の最初のG―1レース「スプリンターズS」に出てきました。錚々たる歴代のG-1馬の中にはいって1200米を走り抜けましたが、スノードラゴンが18番という外枠で優勝、ストレイトガール、レッドオーヴァルがそれぞれ2,3、着に入りました。ハナズゴールは惜しくも18頭中の17着に敗れました。わたしは馬主であるタバート氏が上梓した本「馬主の一分」を読んでいましたので、少し力を入れて応援しましたが、さすがにハクサンムーンとかコパノリチャードのような有力馬にはかなわなかったのです。

この本はKKベストセラーズ社の発行するポケット版で895円です。値段は安いのですが中身が濃くて馬主とか騎手の世界の真実をのぞかせてくれます。そうかといって馬券戦術がうまくなるというものではないですが、競馬の世界の真実に近寄ることによって、少なくとも私の「もっと知りたい欲」がみたされて、満足です。5歳牝馬のハナズゴールは既に生涯で23戦しました。しかし、まだまだ走る意欲と力は残っているようです。あとしばらくの残された競争馬生命が続く限り、応援馬券を買ってみようと決めました。(応援馬券とは単勝と複勝の混じった馬券で最低200円で買えます)