夏競馬の最終週の土、日で横山和騎手は函館で6勝を挙げ、夏のトータル勝ち鞍数は14勝となり、かつ今年の折り返しは26勝になりました。特に横山一族の血統(笑)からも注目されていますが、大いに名前を挙げました。父横山典騎手も喜んでいるはずですが、もうライバルといってもいいかも知れません。もはや減量騎手でもないので斤量の優位を生かせないのに特に無印の馬を勝たせるのが衝撃的です。私は気になる菱田、杉原とともに三羽烏ではないかと信じています。ただ、ローカルで勝つことと、中央で勝つことはずいぶんと違います。そのあたりは考慮に入れないと9月の競馬と馬券は空振りするかもしれないですね。

「父のことは意識しない」と本人はメデイアに語っていますが、そうもいかないでしょう。確かに福永のように父が天才騎手で本人は「私は父と違って天才でもなんでもない。普通の騎手です」と謙虚です。もしも父福永洋一が現役であったなら、意識しないはずがないです。淡々としてはいられません。横山和の場合は福永と違って、親子が同じレースで競います。否が応でもライバルのような、しかし家族のような感情にとらわれますね。9月8日(日)の京成杯オータムハンデ(中山芝1600)には父典弘がレオアクテイブに、息子の和生がルナに乗ってきます。この記事を9日にご覧になる方は、もう結果はわかっていますね。

横山和 20歳 は11年3月にデビューしました。11年は4勝、12年が12勝、そして今年は夏までで26勝しました。新潟での活躍で騎乗依頼が増えてくるでしょう。あまり無印で勝ってしまうと、江田照みたいな騎手になってしまう恐れもあります。つまり穴馬券の製造機みたいな。私自身の勝ち鞍予想は今年は40勝ですが、きっともっと勝てるでしょう。これからはTV観戦のとき、彼の乗り方を注目したいと思います。現代日本競馬では、騎手はうまいだけでは客がつかないのです。営業も大事ですし、人間関係を大切にしなければなりません。その点父典弘がいろいろアドバイスをしてくれるでしょう。当面は勢司調教師の支えでもって仕事をこなすのでしょう。きっと親父は「フリーになるのはまだ早い」と息子に言っていると思います。富雄―典弘―和生 3代のDNAがいま競馬場で花開くのです。私は9月8日の京王杯AHでは典弘―和生の馬連馬券を少し買ってかたずをのんでレースを見守りたいです。

後藤騎手の復活、横山親子の競争、凱旋門賞のキズナ、この秋は競馬から目が離せません。