9月28日の土曜日、久しぶりに競馬中継を楽しんでいたわたしの耳に「地方で14連勝した、、、」という声が聞こえてきた。「え?なに、14連勝?」私はびっくりして、
あわててテレビ画面に釘づけ。中山8Rの500万下のダート1200米に「クロタカ」という馬が出走していたのです。よく見ると公営で確かに14勝、2着1回のお見事な結果を残しているシーキングザダイヤの仔でメスの4歳馬です。
私はピオニエトウショウとかフランスギャルに注目していてマイナス16キロのクロタカは地方出身だし、興味はなかったのですが、結局軸がわからないので馬券は買わずじまいでした。しかも一番人気だったクロタカは、16キロも体重を減らしていて単勝4.4倍と頼りないのです。私的には単勝2倍以下なら信頼しますが、さすがに4倍台となると連に入るのも稀かなと。ところがスタートして驚きました。中央二度目のレースにもかかわらず、見習いの島田騎手をヤネに楽勝してしまいました。
馬群の中央に位置取りしていたクロタカは、4コーナーを過ぎるとエンジンがかかりあっという間に2着になったプリテイーキャロルを4馬身ぶっちぎって楽勝してしまいました。1.11.4 ですからこのクラスでは優秀な時計です。ぼやーとみていた私は目が覚めました。こういうのってハイセイコー? ハイセイコーの時代には競馬をしていなかったので、個人的にはハイセイコーの思い出というものがありません。当時私のようなおじさんたちは「ああいう女子供が騒ぐようなのは競馬じゃねー、何がぬいぐるみだ!」と思っていましたが、もしかしてハイセイコーってこんなデビューをしたのかな、と、なんだかうれしくなりました。
クロタカの父はシーキングザダイヤ。つまりダートの1600-2000で実力を発揮して、G-2 で2着が9回というフリオーソ顔負けの快挙(?)を成し遂げた父の血統なんですね。ならば悪くない。今回競馬についてはほかのテーマで書こうと思っていましたが、急きょクロフネではなくクロタカのことを書くことにしました。今や中央で初勝利を挙げた堂々たる1000万クラスのダートの実力馬として、認めましょう。
これからも珍しいシーキングダイヤの仔であるところの「クロタカ」の出走の都度、応援馬券を買わせてもらいます。厩舎は手塚、馬主は榎本牧場だそうです。