競馬会ではつとに有名なことわざがあります。元プロ野球の佐々木投手の馬はG-1,G-2に優勝できないで、いつも2着。言い換えるとシルバーコレクターと言うことです。先週の阪神の11R阪急杯(G-3、1400米)に持ち馬の(アドマイヤコジーンの仔)マジンプロスパーが出てきました。しかし、運命のなせる業か、超一流馬のロードカナロアも出てきました。香港のG-1に勝って帰国したロードは強い。いくら阪神コース得意の福永でも、ロードには歯が立たないとの下馬評でしたが、まったくその通りで、ロードの圧勝に終わりました。1着ロードカナロア>2着マジンプロスパー 馬単850円
すでにG-1を2回勝っている世界屈指のスプリンターのロードがG-3では負けそうにないのですが、お互い出走のローテイションでぶつかったと言う運命もあったのでしょうか。馬主ダイマジンの背番号は22だったことからも、ジンクスが生まれてきたようで、昨年持ち馬ヴィルシーナはエリザベス女王杯(G-1)も秋華賞(G-1)でも2着でした。ダイマジンは「口をあけたまま声も出ない」とレースの翌日スポーツ新聞は報じています。「勝てる気がしない、いつも2着ではなにかの怨念がこもっているのかな」と嘆くダイマジンです。
こうなったら意地だ、とばかりダイマジンはG-1目指して挑戦すると思います。ただマジンプロスパーではどうかなと思わせるところがあります。父アドマイヤコジーンは短距離では、この阪急杯(かつては1200米)を勝っているように、芝の短距離は得意なはず。父はこの数年は出産する子供の数が減少してきて、パワー不足になりつつあるとの印象はぬぐえません。G-1クラスで頑張るならば、やはりキンカメの仔ヴィルシーナを置いていないと思います。
さて、このダイマジンがWBC前哨戦の解説者としてTVに出場しました。ちょうど代表チームが阪神に負けた翌日です。まんねん2番目印のダイマジンの解説は嫌な予感がするのです。余計なお世話ですが、頭をよぎりました。杞憂であれば幸いです。