6月5日、湿気の多い、しかし気温のあまりあがらない気持ちのいい朝です。いつもの通り何気なく、近くの大栗川の土手を散歩しました。気分がいいのは何も天気だけのせいではないのです。二日前に息子のところに、小さな(2610g)女の赤ちゃんが生まれたのです。鳴き声から、また大きさから、まるで子猫ちゃんのよう。45年ぶりかな、女の子が家族の中に加わったのは。ともかく感無量です。

その散歩のとき、何気なく川面とか、周りの背の低い灌木とか眺めながら歩いていたら、目の前にいるはずのない鳥がいました。え?「いそひよどり」? こんなところにいるのですか?本当は海辺に住んでいるはずでしょう?驚きます。かつて真鶴半島で見かけた鳥が今ここにいるのです。

住宅地でピーピーわめくヒヨドリは全身ねずみ色一色ですが、イソヒヨドリは「別の品種」でヒヨドリよりもやや小ぶり、色も鮮やかです。上半身が少し濃いめの錆びた青色、下半身が濃いめのワインレッドです。野鳥の生態の変化は10年単位で変わっているようです。澄んだ水がないと生きていけないカワセミは、多摩川の水が次第にきれいになってゆく過程で、上流から川下まで生態が広がっています。環境が変わると生態が変わるという代表例として、かつて、日本野鳥の会で生態の記録を取り上げました。

今日はことのほか鳥が沢山見られていい散歩になりました。ツバメ、カワラヒワ、ヒヨドリ、ムクドリ、イソヒヨドリ、(除く ハト、スズメ、カラス)など。楽しくて明るい一日の始まりです。