久しく外国には行っていません。国内でも飛行機に乗る機会はあまりありません。先週宮崎から帰京するときに乗った飛行機が私にとって初めてのエンブラエルでした。エンブラエルE170はブラジルが誇る中型機の最小の機種でパッセンジャー能力はわずか76人です。日本ではJALだけが15機購入したらしいです。乗務員がちょっと自慢げに言っていました。
なにか違うと私は搭乗した瞬間に思ったのです。それは文字と数字のデザインが日本で使うものと違っていたので。往路はボーイング737-800でしたので、ほとんど同じ乗客キャパの機種ですが、ボーイングはもう慣れていますが、エンブラエルは妙に洗練された雰囲気がありました。ボデイーのデザインはじめ、機内の窓や、椅子、電気回りなどあらゆるものがオーバル(卵型―アメリカ大統領の執務するOval Room とおなじ意味で)なのです。そういうデザインコンセプトと価格、利便性などでこの飛行機はベストセラーになっているのだなと思いました。両翼の先端部分がヨットの帆のようにせりあがっていて赤く塗ってあります。とても軽妙洒脱なデザインです。
機内の全体のカラーは明るいグレーです。落ち着いていて、チャラチャラしていません。多分顧客向けには注文によってはいろいろな色を配合していると思いますが、JALが選んだグレーは悪くない。狭いのですが、天井もまあまあで私のような170センチくらいの男でも立ち上がった時に首をすくめないで済みます。エンジンの音も小さく離着陸の時の振動も少ないはずですが、羽田に着陸するときはガタンときました。多分JALのパイロットの訓練飛行時間が昔ほど余裕をもってなくてぎりぎりの訓練をすませて、正式パイロットに採用されたのかもしれません。
余分なものがそぎ落とされた機ですから、すっきり感があって気持ちよかったですね。日本のローカル線に使うのにはもってこいですが、余計な装備(機内テレビや、オーデイオ、、雑誌など)飾りの好きなひとたちですと、少しさみしいかもしれません。私的には1時間35分のフライトなら、トイレ以外はいらないのですが。きっとライバルはカナダのボンバルデイエとは思いますが、これからは三菱が社運を賭けた(?)MRJが真っ向からぶつかるライバルになりそうです。しかしそこまでは機内のスチュワードと会話できませんでした。一方ホンダジェットは超小型のパーソナルジェットなので、比較にはなりませんね。