必要があって、いわゆる「ふるさと納税」を調べてみました。調べると言っても本当はちょっとだけのとば口で、分析などという大げさなものではありません。簡単な手続きであったりメリットであったりですが、調べていくうちにどうも変だなと思うことが次々と出てきました。

一番気になったのは「ふるさと」の意味が分からないということです。自分の住んでいる市町村以外をふるさと扱いするならば、それはふるさとではないといことですね。かつて若い時代に住んでいて、今もおじいちゃんが住んでいるとならばまさにふるさと。そうでなければ縁もゆかりもないよその市町村です。

ですからそれは本来「困窮している市町村への寄付」ですから、そういう呼称を使うべきでしょう。ただそうしても、特に外国のように富豪など存在しない日本人には動機が弱く、また慣れていない寄付行為が進みません。そこで、まやかしながら、入りやすいふるさと納税と呼んだのでしょう。寄付は私の認識では非功利的で、無償でなければ意味がないと思います。しかし、今度のふるさと納税は明らかにお土産とか名産物で寄付する人たちを釣っています。

私は、盆暮れではあるまいし、物産目当てには絶対寄付はしません。ただ領収の書類さえあれば確定申告に使います。それだけでいいのです。こんなことをしていると、全国の市町村では多額の納税もどきの金額を手に入れる市町村と、完全な持ち出しの市町村が出てきます。それはまたそれで不公平です。特に納税予算といったものを予定していた市町村は行政上困るでしょう。

どうすればいいのか、ヒントをひとつ。すべてのふるさと納税された資金を集計して(財政状態を勘案して)、割り振り直すのです。そうすれば、流れ出してしまった寄付金が困惑している市町村に、また帰ってきます。その結果は、なにもしないのと同じになってしまいますね。お礼の名物を使って、納税という荷札をつけて、寄付を募るのは何やらおかしいのではないかなとおもいます。