銀座の老舗の喫茶店では長い間、海苔トーストを提供してきた。この老舗がテレビの収録に協力して「老舗ならではの海苔トースト」を披露したのである。わたし的には「これは簡単、おいしい海苔トーストができそうだ」とばかり、飛びついた、最近はその真似ばかりしています。

まず8枚切りのパンを2枚横に並べます。つぎにバターとか(たぶんマーガリンでしょう)を2枚に塗ります。そして醤油をたらたらと、少しだけパンの上にたらします。それから、パンの形に切った四角い海苔を片方のパンに乗せます。この2枚を重ねて、オーブントースターで焼きます。パンがトーストされるまで、数分待ちます。

他には何も使いませんが、私は溶けるチーズを海苔と一緒に挟んだりします。さて、このトースト、言ってみれば「和食の味」でなかなか風味があります。そして、和食的ですから、毎日いただいても飽きないのです。銀座のカフェのオーナーも自慢げにこのトーストを作っていました。

もう一つ、やはりあるところで、学んだ英国風の「きゅうりサンド」。これはもう本当にイギリス風で、バカバカしいような風情のサンドですが、多分イギリスの3時のおやつ時間には紅茶にぴったりなんでしょうね。イギリスならば遅めの夕食とか、パーテイなどが頻繁な事情もあるでしょう。このサンドなかなかいいのです。

薄めの食パン2枚用意します。きゅうりを斜めに笹ガキ的に切っておきます。要するにきゅうりスライスですね。パン1枚を広げておいて、バターを塗ります。イギリス人たちは、やや重めにバターを塗っていたような気がします。その次に、切っておいたきゅうりスライスを下の段から順々に重ねながら、パンの上部へと進みます。わかりますか?実に簡単です。小腹の空いた3時ごろ、紅茶とともにいただくのは、もう、文化のにおい、意外ときゅうりのやさしい香りが胸に、胃に応えます。