前回のブログでは、私は現在、目障りなJRA 関連の汚点をあげつらったのですが。今回は踵を返して、だれもが喜べる美談をご披露します。思えばわずか二年前、私は府中競馬場のスタンドの高みから大声で、周囲が驚くほどの声を張り上げて「菜七子ガンバレ」と叫んでいました。それがわずか2年でJRAの唯一の女性騎手が、正々堂々と戦い抜いて100勝を記録しました。

100勝というのは見習い騎手がハンデを抜け出す最初のステップですから、意義があるわけです。正々堂々と申し上げたのは、言うまでもなくその言葉を裏付ける証拠もあるのです。つまり彼女は2019年の「フェアープレー賞」を獲得したのです。100人余の騎手の中から選ばれたのですから、それはもう騎手として本物で、名誉なことです。

その伏線としては、彼女が女性で、腕力任せに競馬をしない、というかできないからでしょう。隣の馬にぶつかったり(わざとではなくても)、狭い馬と馬の中を割って入ったりができないからでしょう。イギリスやフランスでは、競馬は騎手にとっては格闘技みたいなもので、高速で走っていますので、ちょっとでも手綱を間違うと、馬同士がぶつかって混乱を起こします、また事故にもなるでしょう。危険なスポーツです。

それだけにフェアープレー賞には価値があろうというものです。奈七子騎手はルメールや武豊のように勝率は高くありません。しかし、まじめな騎乗姿勢、態度が好感されて、彼女にヤネ(騎乗)を任せる馬主も増えてきました。「コパノという冠名」(例:コパノキッキング)で有力なドクターコパもその一人です。コパさんは風水が得意なので、それで占っているのかもしれません。笑

公営競馬で800勝を挙げている女性の宮下騎手は「女姓は腕力が足らないので、後ろから差してゆく競馬は不利です。なので、先に行くようにしてます、=馬を出してゆく」と女性騎手ならではの知恵を披露しています。つまり、余計なお世話のこのブログですが、菜七子騎手の買い時は彼女が逃げ、先行馬に乗った時でしょうか。笑

因みに1月13日現在菜七子騎手は102勝していて、ハンデは黒▲の3キロ減から白△で2キロ減に昇格しています。